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親父が聴いてたプログレッシヴ・ロック

先日久しぶりに父に会いました。
出来の悪い子どもとしては、元気でいることを見せるだけでもせめてもの親孝行と思いまして。

私が偏った人格を得るに至ったのも父の影響が大きく、特に読書癖と音楽的嗜好はその基礎に彼の存在があることは明らかです。

父の家に行くと、ときどき本やレコード、CDなどを借りてきます。
兄と私は彼から「価値のあるものはないけど、好きなのを持っていっていい。あげる」と言われています。
父はコレクター気質の少ない人らしく、本やレコード、CDなどは、納戸的な部屋に収まる程度の物量で入れ替わりながらほぼ一定しています。

例のごとくダラダラとお酒を呑みつつ、由無し事のやりとりで2日ほどを過ごしました。
父がPCのメディアプレイヤーにつっこんでいる雑多な音楽がBGMです。

私:父ちゃんのソウルやジャズ好きは小さいころから知ってるけど、”Music”の中に”Progressive rock”っていうフォルダがあるのが泣かせる…

父:大昔に良く聴いてたのを適当につっこんでるんだけど、今でも好きだね。

私:どれどれ、ちょっと気になったのをピックアップさせてもらうよ。


♪ ”Roundabout” by Yes

父:近所のお兄ちゃんがロック好きで、そのひとに教えてもらったっけな。
とにかくクリス・スクワイアのベースを追っかけて聴いてた。


♪ ”Red” by King Crimson

父:バンド崩壊の真っ只中で、これだけの緊張感とアンサンブルを保ってるのが凄い。
のちの”ヌーヴォ・メタル”期への萌芽を感じる。


♪ ”Hoedown” by Emerson, Lake & Palmer

父:コープランドのバレエ曲をアレンジしたものだけど、ELPの曲でも一番好きかも。
↓このイタリアのバンドの曲は数年前に知って、思わず”Hoedown”を連想したよ。

♪ ”Overture” by Barock Project


♪ ”Tales of the Unexpected” by Frank Marino & Mahogany Rush

父:このリフ、学生時代に聞いてたラジオの深夜放送のブリッジに良く使われてたな。
中間部のスペイシーなソロはフランク・マリノの真骨頂だね。
マリノが2年前に音楽活動を引退していたとは知らなかった。


♪ ”Achilles Last Stand” by Led Zeppelin

父:3ピースのドライヴ感とギターのオーヴァー・ダブと鬼気迫るヴォーカルで、オレにとってはプログレの名曲。


♪ ”Death on Two Legs (Dedicated to...)” by Queen

父:14歳の冬、発売当日に町のレコード店で手に入れて、繰り返し何十回も聴いてた思い出深いアルバムだな。
バンドのプログレッシヴな面を練り上げた良質な音楽。


♪ ”Pequeño Animal” by Dry River

父:メロディーのキャッチーさと緻密な構成がクイーン好きにも強烈にヒットしたね。
スペイン語の響きが曲調にすごく合ってる。


♪ ”YYZ” by Rush

父:個人的にゲディー・リーのヴォーカルはちょっと受けつけないんだけど、このインスト曲はとっても好き。


♪ ”Trains” by Porcupine Tree

父:一昨年、活動再開したらしいね。この曲は当時一番気に入ってたな。
スティーヴン・ウィルソン、オレとそんなに歳も変わらないから頑張って欲しい(笑)


たくさんありましたが、中でも私が気になった曲について尋ねてみました。
いい機会なので、その他のフォルダも漁ってみましょうかね。


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