本日の読書 #037 「ファッションの墓場」
参考書籍:『ナショナルジオグラフィック』2024年4月号
ファッションの墓場。
いま、南米チリのアタカマ砂漠には、世界中から衣類が、廃棄物として集まっているらしい。
これは安価な衣類が大量生産されたこと、つまり「ファストファッション」の弊害なのだと。
衝撃的だったのは、衣類全体のなんと60%が、製造から1年以内に廃棄されているという事実だ。
トラック1台分の古着が、毎秒、棄てられている。
勝手ながら、余剰な衣類はどこかの貧しい国の人びとに寄付されていると思っていた。
でも考えてみれば、そんなに服ばっかり要らないか。
最近は世界でも貧しい人たちが減って、中間層が増加してきていると、『FACTFULNESS』で読んだ。
となると、やっぱり環境に還るモノを着たほうが良いのかな?
ポリエステルより、綿素材の方が良さそうかな?
などと思うところだが、ここにも待ったがかかる。
綿は天然素材なので、確かに環境には還るのだが、製造するのに大量の水を使うらしい。
水を使わず、環境を汚染しない素材は、本書によれば、麻。
いや麻って。
売ってるのほとんど見たことない。
どこに売ってるの?チチカカ?
妻に話してみたら、「麻は、寒そう…」とのこと。
***
ところでアタカマ砂漠といえば、エルニーニョ現象によって、砂漠なのに一面の花畑が生まれることでちょっと有名だ。
あとは日本の技術の結晶である世界最高性能のアルマ望遠鏡を始めとして、宇宙関連の設備がいくつも建設されている。
そんな場所がゴミだらけになってしまうのは、ちょっと悲しい。
麻を普段使いすることは無理であるにしても、
服を買うときにちょっと素材を確認するぐらいはしようと思う。
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