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HSS型HSPを自力で克服した話

このnoteは僕が大好きなカメラ関連の記事を多く書いているけど、今回は「HSS型HSP」の気質を持った人に向けての記事にする。

僕自身、HSS型HSPの気質に31年間悩んできた。

・ひとつのことを貫いて大きな事を達成した人が羨ましくて仕方がない
・いろんな事に興味が移って、全て中途半端な自分が嫌い
・自分が「夢中になれるもの」を探し続けているけど一向に見つからない

こんな悩みを、HSS型HSPの人なら分かってくれると思う。

僕はこの自分の気質を真正面から受け止めて、考えに考え続けた。

そして、克服した。

もう、ひとつのことを貫く人に嫉妬したり羨んだりしなくなったし、あるがままの自分を好きだと思えるようになった。夜も寝付きがとても良い。

以下の文章はHSS型HSPの人しか分からない内容になっている。
でもHSSが確実に前に進める内容だ。

是非、読んでもらいたい。








HSS型HSPを自力で克服した話



刺激の正体を知る



HSSは「刺激」に弱いのに「刺激」を求めてしまう。

その「刺激」とは一体なんだろう。

僕は、刺激は4種類に分けられると考える。

1.新しい、初めて という刺激
2.勝つ という刺激
3.お金 という刺激
4.精神的な核心と一致した刺激

我々は1.の「新しい、初めて」という刺激にめちゃくちゃ弱い。
新しいスマホゲームが出て面白そうだったらインストールしちゃうし、近くの市営体育館でアーチェリーが出来ると知ればやらずにはいられない。

でも、結局スマホゲームはすぐに飽きてアイコンばかりが増える。アーチェリーも2・3回やると飽きてきて、気づいたらまた別の興味・関心事に移っている。
そこでまた「飽き性」「続けられない」という自己嫌悪に陥る。これの無限ループだ。

しかし、続けられているものもある
飽き性のHSSでも「趣味」と胸をはって言えるものを、誰しもが持っている。

それはなぜかというと
「新しい、初めて」という刺激が過ぎ去ってもなお、別の刺激が生じているからだ。

それは、
オンラインゲームで対戦して勝つことかもしれないし、副業としてお金を稼げているからかもしれない。

そして最も尊い刺激は
「精神的な核心と一致した刺激」である。

僕は文字に表せないくらいカメラが好きだ。カメラの好きなところは何百個もある。
でもなぜカメラがそんなに好きなのか?という精神的な核心に迫る質問には答えようがない。気づいたらカメラが好きになっていた。鉄道でも、バイクでもなく、カメラが好きなのだ。

つまり、僕の中の「精神的な核心と一致した刺激」は「カメラ」なのだ。

無条件で楽しいし、続けていても苦じゃない。

このように刺激には順位がある。

「新しい、初めて」という刺激から、さらに上位の刺激に進化した時、我々HSSは続けることが出来る。

とりあえず、刺激には種類がある、ということを覚えておいてほしい。



興味・関心事を分類する


興味・関心事が尽きないHSS型HSP

その興味・関心事も4つに分類できる

・クリエイター
・エンターテイナー
・プレイヤー
・レシーバー
の4つだ。

HSSの人は、自分の人生を振り返って
興味・関心事をひたすら列挙してみて欲しい。たぶん20個以上はあるはずだ。

その興味・関心事を4つの分類に沿って振り分けてみる。
僕の場合はこうなる。

エンターテイナーは無かった

このように自分の興味・関心事が
どの分類で多いのか を知ることが大事だ。

僕の場合、クリエイターが多い。
創造する という刺激に弱いのだろうか?
など、自己分析ができる。

今まで、頭のなかでごちゃごちゃになっていた「中途半端な関心事」を分類・整列させてみると、少しずつ「中途半端になってしまった理由」が見えてくる。

この興味・関心事の分類まで終われば、あと一歩で結論に達する。

次の章が、結論だ。



「禁止されたらツラいこと」を見極める


例えば神様が急に現れて
「今日から◯◯するの禁止!」
と言ってきたとする。

僕らの反応は大きく3つだ。

「あ、はい、別に禁止でいいです」
「えー!んんん、まぁ、仕方ない、禁止で」
「いやいや!禁止とか無理!死んじゃう!」

この「◯◯禁止!」を、上の章で列挙した興味・関心事ひとつひとつに当てはめて考えてみてもらいたい。

「ミニ四駆禁止!」とか
「アニメ鑑賞禁止!」とか。


「いやいや!禁止とか無理!死んじゃう!」
の反応をした興味・関心事が一番少なくなるはずだ。

「あ、はい、別にいいっす」
「えーまぁ仕方ないっす」
程度の興味・関心事が多いことに気づくはずだ。

つまり、
山ほどの興味・関心事があって中途半端で終わってしまい収拾がつかなくなってしまったけれど、
「本当に興味があること」というのをあなたは持っている。

たぶん5個前後あるんじゃないだろうか。

「人生に欠かせないもの」がわかったところで、
その中から2つだけを選んで、それ以外は禁止 と神様に言われたとしたらどうするだろう。

「人生に欠かせないもの」の中から
上位2位を選び出すということだ。
どれも欠かせないのにそこから2つだ。

つまり
「最も人生に欠かせないもの」はなんなのか。

これを選び出せたら、もう悩みは無くなる。

それは「精神的な核心と一致した刺激」をくれるものなはずだ。

その2つのことをする時間をもっともっと増やしていこう。


時には「新しい、初めて」という刺激につられそうになることもあるだろうけど、
「あ、これをやりたいと思っている理由は初めてだからだな」とメタ認知できるようになっているはずだ。
そして、「自分の興味・関心事の分類はクリエイターが多いから、この新しい関心事はレシーバーの分類だし、たぶんハマらないな、やめておこう」と、飛び付かずに済むようになる。




異質で特別な存在であることを知る


僕がある人から貰った言葉を、こちらの記事に書き出している。
私たちは何か素晴らしくユニークなことをするためにHSSとして生まれたんだと思わされる。

僕たちHSSはマイノリティだ。
人口の4%程度だと言われている。

だから人と違うことに悩み、人と同じように振る舞おうと、色々なことを体験して、「何か違う」という強迫観念に似た感情に追いかけられ続けて生きているような気分になる。

でも、「人と違う」のだから
誰とも「比較できない」のではないか?

回りの96%の人たちは僕たちのこの気持ちが分からない。

違う生き物と思えるくらい、僕たちHSSと周りの96%の人たちは異なる。

少数派の僕たちは「異質」だ。


なら「異質」でいいじゃないか。
それは「特別」とも言い換えられる。

だから、誰かが芥川賞を取っても、全米オープンで優勝しても、歌番組でもてはやされても、羨む必要も妬む必要もない。

だって、あなたは「異質」で「特別」で「唯一」の存在なんだから。


HSSの本当にツラいところというのは
「自分を好きになれない」ということだ。

でも「自分が好きなこと」をしている時間が増えると「自分を好きになれる」のだ。

今までは「自分が好きなこと」ではなくて、「新しいこと、初めてのこと」に時間を多くとられてしまっていただけなのだ。

「好きなこと」「楽しいこと」だけすればいいのだ。
大人だからそんな自分勝手に生きられないなんて思わないで、大人だからこそ好きに生きてやろうじゃないか。


僕は「最も人生に欠かせないもの」の2つは
カメラと科学だった。

だから、このnoteはカメラの記事ばかりだし、科学系(量子力学とか)のYouTubeを観たり本を読んだりする時間を多く設けている。
「継続」できている。もう「飽き性」だとは思わないし、自分のことを好きになりはじめている。

これはHSSを克服したことになると思っている。


あなたにも「最も人生に欠かせないもの」が見つかりますように。


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