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菜食インタビューvol. ② みちさん

こんにちは、Grino編集部です!
今回はGrinoサポーターのインタビュー第2段で「みちさん」のインタビュー記事です。

プラントベースの普及などを行っている団体『グリーンマンデージャパン』で働いているみちさん。グリーンマンデージャパンは、Grinoで原料として使わせていただくオムニミートの製造をしている香港の会社の日本団体です!

普段の食生活での制限

1初めて作ったヴィーガンチーズ(とてもマズかったです笑)

(画像 : 初めて作ったヴィーガンチーズ)

-日々の食生活の中で取り組まれている、もしくは制限していることはなんですか?

はい、基本的に動物性のものは食べていません。

-鳥、豚などですよね!蜂蜜とかはどうですか?

蜂蜜もメイプルシロップに変えています。蜂蜜を普段から食べているわけではないのですが、食べないようにしています。

-制限具合はどのくらいされていますか?

私は割と緩めで制限しています。例えばパン屋さんに行って「この砂糖は何を使ってますか?」とかは聞かないですし、食事を作っていただいた場合はその方の気持ちを受け入れるためにも柔軟に判断するようにしています。お肉自体は受け付けませんが、動物性のものが少し含まれている場合は美味しくいただいて感謝するようにしています。

-なるほど。では◯◯ヴィーガンや〜〜ベジタリアンのような言い方だと、どのようなカテゴリーになるのでしょうか?

ヴィーガンは食べ物だけではなくて、他の商品など全部が動物福祉のようなものを配慮している、という意味だと思うので、私の場合はまだまだ配慮できていない部分もあって、プラントベースという言葉が一番合っている気がします

-そうなんですね!
確かに◯◯ヴィーガンや〜〜ベジタリアンのようなくくりだと、どうしても言葉が先行したイメージが強くなる時もありますよね。特に名前がないカテゴリーの場合もあると思います。

食べる物の判断軸

3山形県で食べたスーパー美味しいベジ料理

(画像 : 山形県で食べたベジ料理)

-食べられるor食べられないの判断はどうしていますか?

この質問すごく難しいですね(笑)
私の中で一番大事なのが、食べ物を無駄にしたくない気持ちと、いろんな人や生き物への感謝の気持ちです。例えばレストランで注文と違うものが出てきたりすることがあるじゃないですか。その時に「これ注文と違います」と言って返すと捨てられる可能性が高いと思うので、食べられそうなものだったら基本食べます。また一緒にいる人がお肉を食べられる人だったら代わりに食べてもらったり。なので、絶対食べない!とかはほとんどありません。

-今の食生活はどのくらい続けていますか?

4年程です。ただ、この4年の中でも厳しさの度合いであったり波があるのですが、塊のお肉自体をやめたという意味で4年程になります。

-いきなりパッと変わったというよりかは、いろいろな紆余曲折して今のライフスタイルを選んだってことですよね。

そうですね!最初は注意不足でよく間違えてしまっていました。なので慣れるまでは週1くらいで「あれ、これ動物性のものが入ってるじゃん!」ということを確認不足で繰り返していたりしました。

-その一番のきっかけはなんだったんですか?

その食生活を始めたのは4年前なんですが、それよりさらに5年ほど前にも、せめて週1だけでもお肉を辞めたいなという気持ちがあったんです。だけど全然できていなくて、「こんな難しいこと実現できない!」のような感覚がありました。
元々の理由としては動物愛護の考えからです。動物がすごい好きで犬も飼っていて可愛がっている状況なのに、その一方で豚を食べている状況はなんなんだろう?と種差別的な部分をすごく気にしていました。

実際に行動してみようとなったのは、元々NGOで働いていた時、ベジタリアンの友達にお肉とか畜産業の環境への影響の話を聞いたことからです。しばらくは行動していなかったのですが、ある日突然お肉を辞めました。特にきっかけとかではなく、今だなあ〜と思った瞬間があったんです。

-日常の中でフワッとでも環境問題や動物愛護に対する疑問や違和感があって、それが掛け算のようになって腹落ちした感覚なんですね!

困ったこと

4東京都内の一番好きなお店(なぎ食堂)

(画像 : 東京都内の一番好きなお店『なぎ食堂』)

-始めてみて困ったことはありましたか?

知識がないところからのスタートなので、ゼラチンとは何かとか料理の際の味付けの出汁とかナンプラーが魚だとか、そこは勉強だったと思います。
食べ終わった後に気付いたりすることが多かったです。

困ったことは外食です。飲み会とか仕事の付き合いでご飯に行くときに、説明するのが難しいなと思うことはあります。宗教なのかと聞かれることもあります。
ただ、今ではそれを聞いてもらえることが一番良いポイントだなと気付きました。いきなり環境問題の話をするよりも、聞いてもらったときにいろんな話に持っていける良いきっかけだなと思います。

-すごい!ポジティブな変換ですね!

メリットとデメリット

-メリットorデメリットはありますか?

私は走ることが好きなのですが、ランニングの調子がすごくいいです!
お肉を食べていた頃と比べると、体が痛くなったりしないしずっと体が軽い感じがして、食生活が関係していると思っています。ただ気付いたのは2〜3年経ってからでした。あとは精神的に良いことをしている自己肯定感はあるので、そこはすぐに感じられることだと思います。

デメリットとしては、日本にはヴィーガンのお店が少なかったり、ヴィーガン商品は普通の商品に比べると2〜3倍値段が高かったり、気軽にできることが減りました。

-確かにまだ日本だとベジって並列の選択肢ではない気がします。今後その選択肢がもっと増えれば良いですよね!

私はアメリカで育ったのですが、地域や場所によってかなり差はものの、アメリカのほとんどのお店では基本ベジの選択肢が2〜3個あったり、カフェのお菓子は当たり前のようにヴィーガン用のものが置いてあります。
またアメリカでは、ヴィーガン用のものとそうじゃないものを商品棚に半々で置いた時、心理学的に良いものを選びたいという考え方からヴィーガン用の方が選ばれやすいみたいですよ!

周囲の反応

-周りのご家族や友人に話したときの反応はどうでしたか?

両親は「えっ、どういうこと?」と驚いていました。それまでがお肉中心の生活だったので「何を食べるの?」と。ただ母は食材を調べてくれたり、提案してくれたりサポートをしてくれました。

友達に関して、数年ぶりで昔からの友達とご飯に行った時、ベジタリアンというものを聞いたこともなかったみたいで、その日は結果的にしゃぶしゃぶに行きました(笑)。その時は野菜だけを入れる鍋と肉を入れる鍋とで分けてくれたので、その発想はなかったなと思ったことがありました。

-ということはネガティブな反応はなかったんですね!

そうですね、心配されるぐらいでした。「ほんとにちゃんと食べているの?」「栄養は足りてるの?」ぐらいで、悪いことをやってるわけではないので、ネガティブな反応とかはなかったです。

-毎日の食生活はどうされていますか?

コロナでだいぶ変わった部分もありますが、基本は自炊しています。なのでお米を食べる量はすごく増えました。朝昼晩お米みたいな(笑)。あとは昔からすごく苦手だった納豆が食べられるようになりました!一時期すごく厳し目にヴィーガンをやっていて、食べるものがなくなったとき納豆を食べたことがきっかけで、今は毎日食べるくらい納豆が大好きになりました。キノコ系も苦手だったんですけど、今ではすごく美味しく感じます。

-すごく良いじゃないですか!苦手な食べ物は結構多かったんですか?

そうですね、こんにゃくみたいに食感が苦手で噛みきれないようなものがあまり好きになれません、、
でも苦手なものが少しでも食べられるようになったことは良いことだな〜と思っています!

編集後記
一番大切にしたいことが、自分の食のルールということよりも「無駄にしない」ということなのが良いなと感じました。また苦手な食材がたくさんあったけれど克服できるようになったり、納豆の美味しさに気づけたりと良い変化があったことも素敵なお話でした!

取材にご協力いただき本当にありがとうございました!

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