1人で いたいとき
目が覚めて 空を見る。
薄暗い、夜明け前。この夜明け前の空が好きだ。
東の空には、今にも消えそうな三日月が、笑いながらこちらを見ている。
「ああ、今日も一日、生きて目が覚めた」
生きると死ぬが抱き合って、一日が始まることを感じながら、毛布に包まり、明けていく空を見て珈琲をいただく。
また今日も、今日という1ページが、開かれた。
このページは、毎日、誰がめくっているのだろう?
自分がめくっているのか?それとも、神と言われる存在がめくっているのだろうか?
昨日、11月11日は、何やらずっと、1人でいたい日だった。
空を見上げ、お空に逝ってしまった、あの人たちと一緒にいた。
お世話になったあの人、いつも笑って話しかけてきてくれたあの人、いつも私に会うときは相談ごと、困りごとだった彼女、いつも手伝ってくれた彼、美味しい料理を作ってくださった彼を思い、お空にいる人たちと、一緒にいたい日だった。
静かに過ごしたい。
そんな日もあるよね。
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