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久々に「カモメのジョナサン」を読んで考えたこと ※ネタバレ注意

すっかりツバメの姿を見なくなりましたが、最後に見たツバメたちは、あそんでいるように飛んでいました。
そのうちの一羽が、すごいスピードで上空に向かって飛んでおり、その遥か先で飛んでいる灰色の小さな飛行機とかさなり、まるでツバメが遥か彼方まで飛んで行ったのかと錯覚しそうになり、ふと

カモメのジョナサンを思い出しました。

高校生だったかなぁ。
若い頃に読んだ、カモメのジョナサンは、予想外に面白く、かっこいいと思った記憶があります。

それから、大切な本と認識して、引越しの度にちゃんと持って行く一冊になっていたのですが、長らく読んでおらず…
久しぶりに読むと、少し印象は変わっていました。

カモメのジョナサンは、簡単に読めるわりに、読み手により印象が変わる奥深い物語でした。

そんな、カモメのジョナサンを紹介します。

あらすじ

「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求め、自分の限界を突破しようとした、かもめのジョナサン。群れから追放された彼は、精神世界の重要さに気づき、見出した真実を仲間に伝える…

Amazon概要より一部引用

あれ?第4章ができてる…

あらすじを引用しようと思い概要を見たら、新たに加えられた…第4章の文字!
私の本は第3章で終わっているのだけども…中古で買ったのかな。と、確認すると…1974年に出された物でした。それはそれで、出版当時のままなのが、なんか嬉しい笑
第4章、気になりますが、あえて読まない選択をします。

時代背景と、様々な解釈

さて、この作品は、ヒッピーのバイブルと言われているようですが、読み直すと確かに、そのまんまな感じします笑

精神世界への追及。

ヒッピーが目指したものとは
アメリカの中流階級層の若者たちである。 彼らは自然回帰を主張し、愛と平和(LOVE & PEACE)、そして何よりも「自由」を求めた。 彼らこそヒッピー・ムーブメントの中心であり、ヒッピーはそんな若者たちによる当時の社会体制と価値観からの離脱を目指すカウンターカルチャーとして発展していったのである。2023/04/01

OFF COLAのルーツは1960年代、ヒッピーにあり。

https://offcola.citycamp.co.jp › mediaより


カモメは、カモメらしく生きなさい。

その教えや、価値観に違和感を感じまくり、ただひたすら自分の目指すべき姿を追い求める。
ついには、家族や群れと訣別し、孤高のカモメとなったジョナサンは、理想を実現し、自由を手に入れる。


もう一度、思い返してみると、この本を初めて読んだのは、思春期真っ只中。同調圧力などから解放されて、自由を手に入れ、さらに、カモメの常識を超えるスピードで飛べる=自己実現した、ジョナサンに魅力されたのだと思う。

実は、内容はあまり覚えておらず…ただ、爽快感や高揚感を感じた記憶だけが残っていた。

食事もとらず、ひたすら飛行訓練し、自己実現した先に、同志に出会うジョナサン。

ストイックに、自分と向き合い続け、孤独も気にしないと思っていたが、やっと、分かち合える仲間たちに出会い、ここで初めて、ジョナサンは、ウェルビーイングな状態になる。

と、私は思った。あくまでも、私の考えですが、やはり、仲間とつながったことで、やっと完成された。と…

久しぶりに読むと、このあたりから急に、精神世界の話になり、宗教っぽく?スピリチュアルに感じる部分もあるので、好みはわかれるかな。

そして、今の私が読んで感じたことは…

やはり、自分を分かってくれる安心できる相手、場所。仲間と繋がることで、満たされ安定するのではないかと…

あらためて

自分が属する世界が正しいとは限らない
違うと感じるなら、思い切って飛び出したら、どこかで仲間に会えるかも
自分を信じ、試行錯誤しながら、挑戦し続けると、いつか理想を叶えられかも
ただし、それは長く孤独で苦しい戦いかもしない
それでも、自己実現して初めて本当の意味での自由が手に入る

孤高のカモメとして、かっこよく描かれているけど、できれば、もっと早く、分かち合える仲間に出会えていたら、もっと楽しく自己実現できたのではないかな。

と、安心できる相手との繋がりを、大切に思っている私は感じました。

1人でいるのが好きな人も、何か感じるかもしれませんね。


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