【奇跡のバイヤーは語る「商売人を目指せ!」vol.3】ステップその2-現地現場!
東武百貨店のカリスマバイヤーとして知られる当研究所副理事長・内田勝規氏(オフィス内田代表)をはじめ、「これからの時代や社会を育む」“ギフト化”という方法で、日本各地をプロデュースする研究所メンバーのノウハウやメソッドを「体系化する」「見える化する」という大きなチャレンジに挑む当連載。
3回目の今回は、「現地現場!」にスポットをあててみたいと思います。
足を運ぶ
「現地現場!」「相手のところに行かなきゃ!」北海道へ同行した私に、内田さんが何度も言った言葉です。実はコレ、内田さんに初めてお会いした10年前にも、同じことを言われました。内田さんと地元生産者との個別相談会を検討した際、より多くの相談機会をと、生産者の方々に一カ所に集まって頂こうと考えていました。
すると内田さんから、「生産者さんのところに行きたい」とのリクエスト。
いやいや、移動だけでも随分と時間かかりますよ~、東京から飛行機で来て更に移動なんて疲れませか~?と思ったものですが、10 年後の今も、内田さんはそれを実践しています。
曰く、「銀行に来てもらうとなると、銀行に来る顔になる」と。帯広信用金庫様が実施する相談会でも、できるだけ現地へ足を運び、現場を見て、相談者の方から質問がなくても気づいたことをどんどん口にしていきます。
試食した商品の味や値段だけでなく、お店の看板やメニュー表について、「シグネチャーは同じにした方がいい」「組み合わせ・書体を同じにすると情報が重なる」といった指摘からはじまり、店内の備品の置き方、お客様の動線、スタッフのオペレーションに至るまでアドバイス。
そして、「ラクしていい、こだわりたいのはわかるけど簡単にしなくちゃ」「ラクして楽しくて儲かればいいじゃん」「楽しいことばっかり考えて!」そんな言葉を添えていました。
質問のラリー
とはいえ、現場ではなく、信金さんの会議室で面談することもあります。その時も、質問に答えるだけでなく、内田さんから質問を投げかけ、生産者さんからの返答に、さらに応える。
例えば・・・
「物産展に出たことある?」
「現場を離れられないのであれば、データ管理をしっかりやろう」
「どこで売ってるの?」
「百貨店で採用されてるけど売れない…その理由をバイヤーに聞いた?」
「百貨店1店舗だけでも販路は沢山ある、デパ地下、デパ地下催事、催事、外商、中元、歳暮…しつこく食い下がってどこかに採用してもらうとか、他の店舗のバイヤー紹介してもらうとか、1つ繋がったら、その先に何があるか考えて」
「商品のラインナップは?」
「季節ごとに商品をつくって、次の楽しみとリピーターづくりについてはどうかな」
などなど…。
他にも、参考となりそうな商品やお店を伝えて、「取寄せしてみて」「行ってみて」と具体的な話をされていました。
北海道のとあるリゾート地域が活況という話に及んだ時、
「“いつまで続くか”と見るか、“いま何ができるか”と見るか。現地へ行ってみないとわからない。自分事として考えられるか。とにかく現地現場」
とも言っていましたが、前月号でお伝えした「情報力」についても、内田さんは「現地現場!」のマインドで情報力を高め磨き続けているように見えました。
そのマインドをどう実行に繋げていくか?今後お伝えしていきたいと思います!
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