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気持ちは最後のひとしずく

週末はバンドマンでした。
Sophomers(ソフォモアズ)という名前のバンドをやっています。
ソフォ(賢い)+モア(バカ)という由来の言葉だそうで、
綴は違いますがSophomoreは大学2回生を表す単語です。

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バンドマンといえど真面目な話もするもので、
練習後飲みながら仕事のことなど話していたりしました。

気持ちを変えることは課題解決の手段になりうるか?

その中で、ギターのメンバーの一言が気になりました。

自分が「組織を変えることを考えた時に、変われると信じられるかどうかという気持ちの部分も大きな課題の一つだ」ということを言った時、
「それはおかしい。気持ちを変えるということは組織変革論や組織文化の文脈なんかでよく言われるけれども、気持ちは結果だ。そういう気持ちになる仕組みを変えないと解決にならない」
と言ってくれたんです。

自分はこの意見に100%同意してしまいました。
なぜかというと全く同じことを少し前に考えていたからです。

以前、noteユーザーでもある島田正樹さんが以下を共有してくれました。

めっちゃすごい人を呼んできて意識を変えてもらおうとしても、
その人がスーパーマンみたいな人で共感が生まれないようだと、
普通の人の気持ちは追いつかないし変わらないよねという内容です。
たしかにーと思って拝見していました。

気持ちは最後に抽出されるひとしずく

加えて一つ気になるかも、、、と思った点が、
そもそも「意識を変えてもらおう」というアプローチが
どこまで有効なんだろう?ということでした。

打開策を検討する時に個人の気持ちにアプローチするという方法は、
結構とられがちですよね。
事業を理解して欲しかったり、昇任して欲しかったり、
そういうときに「講演会やセミナーで啓蒙しよう」ということは
よくあると思います。

気持ちが変わらないと行動が変わらないから気持ちを変えよう!
ということはそのとおりです。
ただ、気持ちってそんな簡単に変わるものでしょうか?

例えば企業だとほしいと思ってもらわないと売れません。
なので、「ほしくない」を「ほしい」に変えるために、
価格を考え、流通を考え、情報を考え、製品自体も考えて、
ありとあらゆる手段をとっているわけです。
企業活動のほとんどは気持ちを変えるために行われています。

そのぐらいのコストをかけても大変なのが気持ちを変えるということです。

要は「気持ちが変わる」というのは最後のひとしずくなんだと思います。
たくさんの条件と環境(=システム)によって前の気持ちがあるわけで、
そのシステム、気持ちを作る仕組みを変えることで
やっと別の「気持ち」が抽出されるということが、
気持ちを変えるということの本質だと思います。

気持ちを変えれば行動が変わる、それは正しい。
でも気持ちはシステムの結果だから、システムを変えないと気持ちは変わらない。

だから課題解決としては、なぜ今の気持ちが存在するのかを考えて、
その理由となっているシステムにアプローチする方法を考えることが、
必要になるのではないでしょうか?

気持ちとはかくも難しい

もちろん「知識が足りない」「背中を押してもらう機会がない」が、
気持ちを変えるためのカベとなっているなら、
講演やセミナーなんかは有効な解決策になると思います。

手法の問題というよりは何が本当のカベになっているかを分析しているか、
それに対して有効な解決策となっているかという点が、
気になっていたように思います。

気持ちを変えるということは解決策ではなく「結果」である。
そう考えると見えるものが違うこともあるような気がしますね!









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