ツキステ。11幕を観に行って。③
さて、月白の章、プロセラメインの白公演。この日は、ほぼセンターの2列目という超良席。漆黒の章も6列目だったが、今までの観劇歴を振り返っても、ここまでの恵まれた席はご用意されたことがない。特に過去のツキステ。は、ほぼ逆最前ばかりだった。(それでも充分楽しんできたが)
感染症対策で座席が間引きされ、千鳥格子のような配置になっている為、前は空席。実質、最前に近かった。
配布されたフェイスシールドを装着し、開演を待つ。そこから3時間半。月花神楽の世界を、思う存分堪能することができた。
漆黒と月白は、共通する場面と、それぞれの別の場面がある。漆黒は黒年中(新・葵)、月白は白年中(陽・夜)がメイン。こんなところも6幕と一緒だと、この日もなつかしく振り返りながら、陽夜のやり取りの中に、宗と透という名が出てきた時は、はっと息を呑んだ。
陽の2人の兄。葉月家3兄弟。6幕で、栗田さんが勘助と2役演じたのが透だ。
今回、宗と透の名が出てくるシーンは数回あった。初めは陽が宗について語る。透の名をわざと飛ばしたことを夜にツッコまれるのだが、相変わらず陽と透はそんな感じなのだな、とクスッとしながら、また別の場面。ここで、陽と夜が、今度は透について語るのだ。
鷲尾さんの陽が、透について話している。登場こそしていなくても、ツキステ。の世界線に栗田さんはちゃんと居る。そのことがうれしくて、透が笑いながら舌を出しているところまで、思わず想像してしまった。
思い切って来て良かった。心の底からそう思えた。
鷲尾さんに、
ツキステ。に、
そして、この舞台と出逢わせてくれた栗田さんに、
最大の敬意と、心からの感謝を。