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「地域活性化」が今ひとつ上手くいかない3つぐらいの理由 「その2」の前に

ここしばらく、立て続けに政策提言書や講演資料や企画書などを書いていた際の息抜きに、思いつくままに書き記したのが『「地域活性化」が今ひとつ上手くいかない3つぐらいの理由 その1』です。

これが予想外の反響をいただいていて、私が最近書いてきた他の記事の3~4倍のアクセスがあるだけでなく、読んだ方からコメントも複数寄せられています。この反響を見て思うのは、「地域活性化」というものにモヤモヤした思いを抱いている方が予想以上にいるんだという現実です。

モヤモヤを言語化してみる

私が過去15年間、数十の地域活性化を目指した取り組みに触れたり関わってきた中で、成果を上げているのは僅か2・3事例だけです。数えるのに片手の指で足ります。

この後の記事でも触れていきますが、改めて思ったのは地域活性化に関わる人たちの危機感のなさです。何があっても、自分たちの住む街に決定的な破滅が訪れることはなく、今より少し悪くなっただけの明日が来ることを信じている(ように見える)人たちがいます。

しかし、地域社会の崩壊というのは、ある時を境に急激にやってくるものだと考えています。台風で増水した河川の堤防のように、どれだけ川の水位が変動していようと堤防の外側の人にそれだけでは影響がなく、溢れきって越流・破提した瞬間に、押しとどめようのない濁流に呑まれるかのような惨状をイメージします。

こうした本来持つべき危機への実感を麻痺させる、現実逃避させるのが地域活性化の取り組みであってはならないはずですが、実際には泡沫の夢のような取り組みが各地で行われているように思えてしまいます。

そんな状況を目にして抱くモヤモヤを、「その2」でも文字に起こしていこうと思います。

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