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愛ある言葉の白魔術バワー

「健康第一」


昨年末、父親を亡くしました。ちょうど88歳の誕生日。突然死でした。

前日から内緒で誕生日ケーキを準備し、家族でお祝いする予定でいたのですが、誕生日の朝、父は起きてきませんでした。

亡くなって半年がたち、一日一日、折に触れて父親への感謝があふれてきます。充分な親孝行を何もしてこなかったという悔しい思いも表出してきます。

毎朝、近くの神社までのジョギングを健康習慣にしていた父は、よくこう言っていました。

「人生は健康第一、朝の空気で深呼吸をしましょう!」

自然に毎日、父の口癖を私や家族は耳にしていました。

父の内面にあった思いは、日々の言葉として、子供だったの私の耳にいつも注がれていましたから、なぜか、わたしも「人生は健康第一」そう洗脳されています。

おかげさまで暴飲暴食しませんし、自然素材の食品にひかれますし、ヘルスケア情報には敏感です。健康の為にカラダを動かす習慣を保とうと常に努めてしまいますし、人にも勧めてしまいます。

周りの家族や会社のスタッフの体調管理も気遣い、余計なお世話までしがちです。が、みんな過労や疲労に配慮して無理のない業務のスケジューリングをルーティーンにできます。

尊敬する父はもう居ませんが、口癖だった愛ある言葉のパワーは衰えていません。定着し浸透し、生きか方や、人生の価値基準にも影響し続けてくれています。

【人は優しい】という愛ある言葉の力

そう言えば、

長年、公立高校の校長を務めた父は、十代の未来ある生徒たちのために「退学者を極力、出さないように」という信条で、教育委員会や教職員、そして保護者のみなさんとの連携を重視していたのを記憶しています。

父はよくこうも言っていました。

・「人は優しい 人には優しく」


「人は優しい」と繰り返し口に出して日々を生きていると、なぜか不思議といつも、優しい人たちに出会います。図らずも、なぜか、人に恵まれます。時に「愛ある言葉」はまるで白魔術のごときパワーを発揮してくれるのだと思います。

・人は優しい 人には優しく

大切な人が残してくれたものはイロイロあります。無意識のうちに受け継いでいるものも計り知れません。

知らず知らずに、内面深くまで浸透していた父親のなにげない口癖が「愛ある言葉」として発揮するパワーは半端ではなく、亡くなった後もずっと暖かな影響力を発し続けてくれています。

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