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#021 農業×防災 第1話:南海トラフ巨大地震と富士山噴火のヤバさ

みなさん、こんにちは。
いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。

2024年も1月の半ばに差し掛かりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ご存じの通り、2024年元日から石川県能登半島を中心とした大地震が発生、2日にJALの事故、3日に北九州での大規模火災など、とんでもない新年の幕開けとなりました。

特に地震で被災された方、今なお避難生活されていらっしゃる方、大変にご苦労されているかと思います。

我が山梨県南アルプス市と石川県穴水町とは姉妹都市で、毎年この時期になると美味しいカキを届けて下さる間柄です。

この度の震災の件、大変に心配しております。一刻も早い復旧を心よりお祈り申し上げるのと同時に、我々にできる事を微力ながらやってまいります。

さて、今回はそんな地震や災害に関する話題をお届けしたいと思います。

私は以前から地震をはじめとした自然災害に対してある程度の関心があったのですが、昨年の11月頃、ある教授の講演をYouTubeで観てとんでもない衝撃を受けました。

どのような内容かと言いますと「南海トラフ巨大地震と富士山噴火」に関してです。

百聞は一見に如かず。リンクを張るのでまずはご覧ください。14:39からが本題です。そこから15分ぐらいの長さで要点を端的に纏めておられ、且つテンポよくお話しされているので分かりやすいと思います。


僭越ながら以下にて要約させていただきます。

講演:京都大学主催レジリエンスフェスティバル2023
講師:鎌田浩毅(かまたひろき)京都大学名誉教授、京都大学レジリエンス実施ユニット特任教授。火山、地震専門の地球科学者。

<要点>
✔ 日本列島には「1000年周期の地震時計」と「100年周期の地震時計」の二つが存在する
✔ 東日本大震災をきっかけに「1000年周期の地震時計」が活動期に突入
✔ それによって今後数十年は内陸地震と火山噴火が活発化する
✔ 「100年周期の地震時計」の本丸は南海トラフ巨大地震
✔ これによって富士山噴火が誘発される可能性が高い
✔ 海溝型地震である「南海トラフ巨大地震」はある程度の発生予測が可能
ズバリ、南海トラフ巨大地震の発生予測は2035年±5年(2030年~2040年)

<被害予測>
・地震規模:M9.1 東日本大震災はM9.0なのでほぼ同等
・最大震度:震度7(西日本10県)
・西日本沿岸津波:最大34m(ビル11階相当) 最短2~3分で到着
・被災者:6800万人 日本人口の約半分
・犠牲者:32万人 東日本大震災は約2万人なので、その16倍
・被害総額:220兆円 東日本大震災は20兆円なので、その10倍
・富士山噴火による被害はまた別

京都大学主催レジリエンスフェスティバル2023_YouTube動画配信より要約


我々はなんか大変な時代に生まれてしまったようです・・・

宝永大噴火 - Wikipedia


如何でしょうか?

私はこの動画を観た直後、「これは将来大変な事になる」と直感しもう少し深く勉強しようと思い、すぐに鎌田教授の書籍を含む地震災害やその後の復興に関する書籍を数冊購入し年末にかけてじっくりと読んでいました。


これが2023年12月、暮れのことです。


そして2024年1月1日16時10分頃・・・


令和六年能登半島地震発生

石川県能登半島を中心にM7.6、最大震度7を記録する大地震となりました。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)


今年2024年は自然災害の知識を深め、防災に関心を向け、少しずつやれることをやっていかないと、と思っていた矢先の出来事です。

何か不気味な足音がヒタヒタと、我々のすぐ近くに忍び寄っているように思えてならない。そんな思いを強く感じた新年となりました。

私が今回このようなテーマで文章を書こうと思ったのも、とにかくまずは将来起こり得る大地震が具体的にどのようなものなのか、改めて少しでも多くの方に知ってもらう事を目的にすると同時に、民間や個人でできる備え、また農業者の立場から見た防災について書いてみたいと思ったからです。

そこで今回からしばらく、農業×防災と題して書いていきたいと思います。
順を追って次の流れでまとめていきたいと思います。

①今後、具体的にどのような災害が起こり得るのか
②それによる被害予測
③国、自治体の対策
④民間や個人でできること、心構え
⑤農業者の立場から考える「農業と防災」の重要な関係性について
かねてから私は「農業は食料生産だけの役割に留まらない」という事を強く訴えています。(訴えているつもりです・・)農業を営むことはソフト的な文化、伝統、共同体を維持する事であると同時に、ハードの面、つまり国土やインフラの堅持、保全でもあるという意識を常に念頭においています。そのような観点から、農業者の立場から考える「農業と防災」について考えてみたいと思います。

そして最後に⑥として、「死」について触れてみたいと思っています。

災害は必ず起きます。
どんなに備えていたとしても、それでも被害は出るでしょう。
その時、本当はそんなこと起きてほしくないですが不幸にも命を落としてしまう事も有り得ます。
そして、それは自分自身であるかもしれないし、身近な大切な人であるかもしれません。
もしそうなった時の心の在り方について興味深い本を最近読みました。
その内容が参考になると思い、その書籍を紹介しつつ死生観について考えてみたいと思います。


農業×防災、初回の第一話についてはここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

続く・・・

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