【持続可能な「あたりまえ」~木を伐らない林業~】GFイベントレポート vol.2
GREEN FORESTERS(グリーンフォレスターズ・通称「GF」)主催のイベント「持続可能な「あたりまえ」~木を伐らない林業~」セミナーを開催いたしました!
前回のセミナーレポートはこちら
【森林管理専門会社による森林管理セミナー】GFイベントレポート vol.1
前回に引き続き、60枚のイベントチケットが完売!さらに10席追加し、計70チケットも完売となりました!ご参加いただいた皆様、この場をお借りして改めて感謝を伝えます。本当に、ありがとうございました!
森林・林業に関する情報に興味がある方は、PeatixのGFグループをフォローしてくださいね!(イベント情報など配信いたします!)
第2回目のテーマは【持続可能な「あたりまえ」~木を伐らない林業~】
GREEN FORESTERSの取締役 中川氏より、注目の造林ベンチャー・株式会社中川の取り組みについてお話いただきました。
※GREEN FORESTERSとは?
岡山県西粟倉村で森林の集約化を行う「株式会社百森」と、和歌山県田辺市で育林事業を行う「株式会社中川」が共同で立ち上げた会社です。詳しくはこちら!「森林」や「林業」をテーマに発信!note始めます
■イベントでお話したテーマ
毎年増収増益に必要な「本質的な取り組み」とは?創業3年で従業員20名以上採用の秘訣は?どんな制度を導入しているの?事業モデルはどうなっているの?いくら稼げているの?自社でどうやってドローンを開発したの?どんな効果があったの? 等
この内容を見て、「セミナー参加したかった・・!」と思う方もいらっしゃると思います。
そんな方にお知らせがあるので、最後まで読んでくださいね!
この内容に加えて、さらに突っ込んだ質問がいくつも!
■いただいた質問を一部抜粋
①植栽を植える際には、その土地にあった樹木を植えることが大切と考えますが、植栽する樹種は誰がどのように決定するのでしょうか。
②将来的にはスギ・ヒノキといった樹木についても植栽するのでしょうか。
育林事業の顧客は誰になるのでしょうか。
③ドローンの技術を学べる場所はあるのでしょうか。
④苗木生産の場所の確保はどのようにしているのでしょうか。広い土地をお持ちなのでしょうか。
⑤地拵え等はどなたがやっているのでしょうか。
⑥植林はha何本植えですか。
⑦最近は、森林のインフラ整備を言われる事業者もいますが、伐採時に作った作業道にも植えていますか。
⑧作業道を利用した作業などはされていますか。
⑨小学校教員です。教育活動は何かされていますか?学校との連携など。
⑩造林の問題として、伐採事業者との連携ができないことがあると思います。中川さんでは自ら森林経営計画を立てることで伐採する箇所・時期を自分でコントロールされているらしいですが、詳しく聞きたいです。
⑪下草刈の山主の負担はどれくらいですか。
⑫Iターン就業者は何名くらいいらっしゃいますか。また、教育カリキュラムのようなものはあるのでしょうか?
参加者の皆さん、たくさんのご質問ありがとうございました!
林業界には、変化が起きる前兆の「地鳴り」を感じる。今回もいただいた感想をご紹介していきます。
■イベント参加者からの感想(一部抜粋※個人情報保護のため匿名で掲載いたします)
・非常に具体的で勉強になりましました。とても小さい山の山主で、何かしたいけれどもどうすればと思っています。ありがとうございました。
・林業の可能性を感じることができました。ありがとうございました。広葉樹林業を長年経営されている方のお話を聞けたら嬉しいです。
・造林費用をどのように稼ぐか、社員が辞めないには…とても興味深く聞かせていただきました!本日はありがとうございました!
・森林管理のコンサルタントや地域の林業で雇用を創出するビジネスモデルに興味があるので勉強になりました。補助金や公的な請負に漬かりきってしまっている造林の現状を変えるヒントがあったように思いました。
・造林に特化して経営をしているのは画期的。手法も前例にとらわれず柔軟で理にかなっている。林業の入り口として造林から始めたのは、従業員の安全性や労働強度の軽減の観点から望ましい。今後、林業を継続する上で補助金も必要ではあるが、民間の創意工夫が何よりも重要だ。こういう経営者がいることを若手林業関係者に伝えたい。
今回のイベントは「多様」な方々がご参加くださいました。
林業従事者及び自治体の方はもちろん、山主さん、ご家族が林業を営んでいてそれをサポートするために学びに来られた方、教育関係者、仕事では関わっていないが森林が好きなフリーランスなどなど・・・。直接「林業」に携わっていない方もたくさんいらっしゃいました。
地方創生・地域づくりの領域で「関係人口」という言葉があります。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「関係人口」とは?
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。
地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。
▼総務省 関係人口ポータルサイトより
今回のイベントでは、そんな林業界の関係人口の存在が顕在化されたように感じました。
そして、そんな私も「関係人口」の1人です。今までの経験で林業に携わったことは一度もありません。Green Forestersの立ち上げに参画する機会がなければ、林業との縁はなかったでしょう。
今まで点だったものが、「林業」を中心に様々な領域の方々が線で繋がっていくその瞬間が目の前で起きている。これは林業界にこれから起こる変化の「地鳴り」に、私は聞こえています。
その地鳴りの響きを身体で受け止めながら、我々は使命を忘れず、楽しみながら進んでいきます!これからのGreen Forestersの活動をご注目くださいね。
■お知らせ
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・GF岐阜県庁での講演動画をチェック!
今回の講演者の中川氏、そして前回の講演者の中井氏、GFの両名が岐阜県庁様主催の「森づくりスタートアップ」セミナーでご講演の機会をいただきました。その様子がYouTubeにアップされております。
今回の講演が復習できる内容になっておりますので、参加が叶わなかった方も含めてチェックしてください!動画はコチラ!
・このイベントを綺麗にまとめてくださった参加者の方がいらっしゃり、GREEN FORESTERSのFacebookでその内容をシェアさせていただいています!ぜひチェックしてください!記事のチェックはコチラ!