種まき適期っていつ?
種まきは、適した時期に蒔くのが大事です。適さない時期に蒔くと、うまく育たない、収穫できない可能性が高くなります。
では、適した時期はいつなのでしょうか。私がその判断に用いている情報と、判断の仕方を書いてみます。
種袋
一番参考にするのがこの情報です。
同じ種類の野菜(例えば大根)でも、品種(源助大根とか時なし大根とか桜島大根とか)により、種まき適期は多少違いがあります。
大きく分けると、早生(旬より早く収穫)、中生(旬に収穫)、晩生(旬より遅く収穫)という分類もありますが、同じ早生でも品種により、違いがあったりします。
種袋には、その品種の情報がピンポイントで書かれているはずですので、この情報がしっかりしていれば、他の情報を探す必要はないと思います。
しっかりしているというのを具体的に書くと、
・日本地図があって、色分けされている。色ごとに、種まき時期と収穫時期が書かれている。
・発芽適温、種まきの仕方(種の間隔、深さ、土を被せるかどうか)、収穫の目安、といった栽培方法がちゃんと書かれている。
といったところです。けっこう大事なポイントは"日本地図"で、これがないと、温暖地とか寒冷地とか言葉で書かれていても、「私が住んでいる場所はどれにあてはまるの?」となります。その場合は、あてはまりそうな複数のパターンの重なっている時期にしとけばok...とは考えられますが。
また、地方の種屋さんが販売している種や、ご当地野菜の種、国内ではあまり育てられていない品種の種の場合などに、種まき時期が1パターンしか書かれていないことがあります。この場合、日本どこでも書かれた時期なら大丈夫とは限りません。
地方の種屋であれば、その地域での栽培情報、ご当地野菜の場合は、そのご当地の栽培情報、と考えておくと安全です。
国内ではあまり育てられていない品種の場合は、輸入販売業者の所在地での情報かもしれないし、その野菜の一般的な情報かもしれません。
これらは上級者向けの種かな、と思います。
種袋の情報では足りなくて、自分の畑ではいつが適期か判断できない場合、追加で参考にする情報を以下に記します。この先を読んで面倒と感じた方は、種袋の情報がしっかりした種を入手することをオススメします。
家庭菜園の本
トマト、キュウリ、大根、レタス、といった野菜の種類ごとに数ページ、育て方が書かれていて、種袋にもあった種まきや植え付け、収穫の時期の情報が温暖地や寒冷地といったグループ分けでのっていると思います。
その野菜の一番一般的な育て方の情報になるので、品種によってはあてはまらないこともありますが、種袋の情報が少ない、無い場合などは、参考になります。
農業試験場や農協のWEBサイト
農業試験場や農協で、推奨品種の地域でのオススメ栽培方法の情報がWEB上で公開されていることがあります。
種まきの時期や量、肥料の与え方などを何パターンか試して実験した結果がのっている場合もあります。
地元の農業試験場や農協の情報であれば、これが見つかれば、とても参考になります。他所の農業試験場や農協の情報でも、自分の畑より暖かい土地か寒い土地かを判断して利用する必要はありますが、大変参考になります。
農業関連企業のWEBサイト
サカタのタネやタキイ種苗などの家庭菜園向けの種を販売している会社や、住友化学園芸のような肥料や農薬の会社など、家庭菜園向けの栽培情報が充実した企業WEBサイトは複数あります。
自分が育てたい品種の種を扱っている会社であれば、その育て方の詳しい情報が得られる場合もあります。
周囲の人
周囲の人からいつ種をまくとよいか聞くことができれば、その時期がその土地の種まき適期と判断できます。
ただし、同じ野菜でも品種が違う場合は要注意になります。
個人のWEBサイト、ブログ
その人が何処に住んでいるか、に注意する事が必要です。
北海道の人の育て方を九州の人がそのまま真似して上手くいくかどうか、やはり九州の人は九州の人の育て方を参考にしたほうがいいでしょう。
気象情報
自分の畑の場所と離れた土地での栽培情報を参考にしたい場合に、花粉前線、桜前線、梅雨入り、梅雨開け、紅葉前線といった気象情報で、自分の畑の場所より暖かい土地の情報だな、寒い土地の情報だな、と判断して、その上で参考にします。
また、自分の栽培場所と気候が近そうな地域がどこか目星をつけることもできます。
気象庁のwebサイトには、過去の気温等のデータがごっそりあるので、それを見て自分の畑と気候が近そうな地域を探すことも可能です。
春まきなら桜前線、秋まきなら紅葉前線あたりの情報が使いやすいかな、と思います。今年の情報である必要はなくて、過去のものでokです。
標高が高い土地など、近隣の平地の栽培情報が参考にしづらい場合もこの方法が使えるかもしれません。
ずらしまき
とりあえずこの辺のどこか、という時期に、何回かにわけて種まきします。どれか1回は適期にあてはまって上手くいくのでは、ということです。
また、いつまいたのがダメで、いつなら上手くいったか、自分の畑での情報を得られるので、翌年以降はそれを元に種まき時期を決めることが出来ます。
最後に
地球温暖化の影響や、異常気象もあり、種まき適期の判断は、考えだすと結構難しいです。結局、色々考えるけど、だいたいこの辺、でまいて、上手くいかなかったらしょうがない、といったところが家庭菜園の落としどころかなと思っています。
そんなこんなで、私は11/8に大麦(はだか麦)の種まき予定だったりします...
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