見出し画像

ドキドキした!

 いい大人になってからというもの、すごく緊張する場面というのがあまりなくなってきました。すべて惰性でなんとかなるというか……。考えてみると、緊張するのは部署を異動した時の初の挨拶ぐらいかな。それも、2,3分で割りとすぐに終わるものだし。入試とか、就職の面接とか、そういうかなりのプレッシャーがかかる場面というのがない。

 ところが、昨年12月ありえないぐらい緊張する出来事がありました。注目している歌手の方がX(旧Twitter)で「今年はクリスマスライブをしていないから、もし聴きたいという人が10人いたら、急だけどライブをやります」と書いていて、「えっ、10人のためにライブするの?」と思ったけれど、❤だけ押して待っていました。

 3日くらいして、仕事帰りに電車のなかで見たら「今日8時からメールで受付するので先着順で20名だけに連絡します」とあったので、すぐにメールを書いて8時に予約送信しました。当たり前だけど、予約送信だから8時きっかりに送信されて、無事チケットを手に入れることができました。

 確か2週間前くらいに決まったのですが、1週間前くらいからずっと緊張しっぱなしでした、本当に。だって、お客さん20人しかいないわけですから。隠れることもできません。近くでは聴きたいけど、こっちは見えないでほしい、複雑。

 その日はなんだかフワフワして仕事やってても集中できず、駅から会場までもドキドキでした。緊張MAXで会場の扉を開けたら、もうそこに歌手の方も伴奏のピアニストの方もいました。「こんばんは~」って言われました。驚くよね。心臓が口から飛び出るかと思いました。今まで行ったコンサートは開始の時間にならないと出演者は決して現れなかった。

 というわけで、ドキドキしっぱなしで至近距離(2メートルくらい)で歌を聴くことができました。世の中には、まだまだ知らない世界があった。SNSで参加者を募集するというのも不思議なら、まだライブ始まってないのに会場に本人が立っているというのも不思議でした。

 もうこれ以上緊張することはないぐらいに緊張したので、今年はなんでもやってやる、怖いものはないという気持ちでいます。

 

 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?