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日常の中で感じたこと、思ったことなどさらさらとつづっていきたい。はたして続けられるかな?

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最近の記事

モーツァルトのレクイエム

 今年の共通テストの現代文説明的文章に「モーツァルトのレクイエム」が出題されました。考えたこともありませんでした。モーツァルトのレクイエムが教会で典礼に使われる音楽だなんて……。  大学生の頃、社会人の合唱団に所属していたので、よくステージで歌っていた曲でした。たぶん、第九の次くらいによく歌われる曲だったのではないでしょうか。みんな何度も歌っているから、あまり練習しないまま本番に突入するというスタイルで、入ったばかりの頃は驚きました。(そのうちに慣れました。)  ある時、

    • ドキドキした!

       いい大人になってからというもの、すごく緊張する場面というのがあまりなくなってきました。すべて惰性でなんとかなるというか……。考えてみると、緊張するのは部署を異動した時の初の挨拶ぐらいかな。それも、2,3分で割りとすぐに終わるものだし。入試とか、就職の面接とか、そういうかなりのプレッシャーがかかる場面というのがない。  ところが、昨年12月ありえないぐらい緊張する出来事がありました。注目している歌手の方がX(旧Twitter)で「今年はクリスマスライブをしていないから、もし

      • 今年の抱負

         予想どおりというかなんというか、途中で全く更新しなくなってしまったこのエッセイ。困ったものです。でも、私はやると決めたことはあまり放り出さないタイプの人間です。唯一の取柄かもしれない。言い訳させてもらえば、2023年後半は仕事が忙しかったのです。  金沢旅行とバリ島旅行以外に、旅行しなかったしなあ。  今年の後半はクラシック音楽に目覚めました。というか、復活しました。きっかけはストリートピアノの動画を見始めたことでしょうか。それから、声楽にはまって、小さなコンサートにも

        • バリ島ウブド

          2015年の旅  コロナ禍がおさまったので、今年はバリ島に行ってみようかと思っています。2015年にバリ島に行ったのですが、この時は郊外のヴィラに泊まりました。何十人しか泊まれないヴィラであるにもかかわらず、宿泊客の八割が日本人でした。ふだんは日本人が泊っていそうなホテルは避けているのですが、この時はたまたまそんなところになってしまいました。何十人しか泊まっていない上に、ヨガ、スパ、料理教室、自転車ツアー、などにヴィラのイベントに参加すると、必ず日本人と一緒になっちゃうとい

          アメリカでブルーベリー狩り

           世の中に〇〇狩りというものはたくさんあれど、一番好きなのはブルーベリー狩りです。(考えてみると、紅葉狩りなんて優雅なものがあるのは日本だけに違いありません。)  アメリカで、当時の友人Cさん夫妻が誘ってくれたのが最初でした。Cさんはブルーベリー狩りが大好きで、シーズン中、何度も何度もでかけるくらいの筋金入りのブルーベリー狩り好きでした。  「ブルーベリー狩りに行ったことないの?絶対、行かなきゃ!」 というわけで、Cさんの車で郊外の農園へ。  まず、受付でバケツをもらって

          アメリカでブルーベリー狩り

          ホテル予約サイトの闇

          闇というほどのこともないのですが、何度かホテル予約サイトを使っているうちに私がであったトラブルについて書こうと思います。 その1 部屋のタイプが予約したものと違った 友人とベトナムに旅行に行った時ことです。ホテルに着いてチェックインしようとしたら、ツインで予約していたのに、ダブルの部屋が予約されていました。ベトナムでは社会主義国ゆえ、何かトラブルに会うかもと考えていちおうホテルの予約確定書を印刷して持っていました。それを提示しました。が、ホテルの方いわく、こちらでは確かにダ

          ホテル予約サイトの闇

          花蓮のカフェ

           日本ではほとんどカフェに行かないのですが、旅行するとカフェに立ち寄ることが多いです。特に好きなのが古民家をリノベーションしたカフェです。  その日はあわただしいスケジュールで、カフェに着いたのは夜8時頃でした。花蓮の目抜き通りにある古い日本家屋をそのまま使っているカフェです。中に入ってみるととても静かな雰囲気でした。お客さんは、書きものをしたり、本を読んだり、おもいおもいに時を過ごしていました。もしこの街に住んでいたら、しょっちゅう通ってしまうと思います。異国で古い日本の

          花蓮のカフェ

          筒井教

           高校三年生の時、勉強もろくにしていないのにどこかの大学へは行けるだろうとのんびり構えていたら、全部の大学に落ちてしまいました。で、めでたく浪人することになりました。(言い訳したくないのですが、あの頃は子供の数が今よりずっと多かったのです。言い訳です。)  予備校の英語の先生に筒井先生という方がいらして、すばらしい授業をするので有名でした。英文を読解してくれるのですが、その英文にまつわる自分の経験談、これが圧倒的におもしろい。変な話ですが、予備校へ行って英語の力がついたとい

          筒井教

          女優と古本屋

           金沢を旅してきました。たまたま桜が満開の季節と重なったので、兼六園で桜を存分に楽しむことができました。  旅番組を見ていたらある女優さんが、金沢を訪れた時に古本屋さんで本を買った話をしていました。本にたまたましおりか何かが挟まれていて、そのしおりと共にその詩集を大事にしているという話でした。  旅していたら、なんとなくその話を思い出しました。金沢に古本屋さんなんてあるのかな。本屋さんでさえどんどんなくなっていく今日この頃です。古本屋さんなんて本当にあるのかな。  でも

          女優と古本屋

          赤いシャツの女

           ある時、ソウルに旅したときのできごとです。母がそこそこ高齢なので、いつもは泊まらない高級なホテルに泊まることにしたのですが、そこの朝食がなんと6000円でした。6000円あれば、豪華な夕食が食べられというものです。で、朝食なしの素泊まりプランにしておきました。  ところが、母が6000円の朝食を食べたいと言うのです。姉とパリに旅行に行ったときに、節約して朝食をホテルで食べなかったけれども、その後しばらくして姉が亡くなってしまったので、なぜあの時にホテルで朝食を食べなかった

          赤いシャツの女

          ライトの過ち

           ライトというのは、かの有名な建築家のフランク・ロイド・ライトのことです。ある時、ホームステイしていた家の奥さんに「シカゴに住む娘の家に一緒に泊まりに行こう」と誘われて、車で3時間かけてシカゴへ行きました。  娘さんの家の近くにフランク・ロイド・ライトの記念館のようなものがありました。中を回るツアーに参加した時、ガイドさんがフランク・ロイド・ライトの人生について語ってくれたのです。ライトはある時、家の設計を依頼してきた施工主の妻と恋に落ちてしまい、なんと自分の妻子を捨てて彼

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          現実の「故郷」

           昔、教科書で読んだ魯迅の「故郷」。大人になってから、もう一度読んでみての感想は「この作品の良さは中学生には到底わからないでしょ」でした。でも、「どうせわからないから、読まなくていい」ではなくて「わからなくてもいいから載せておく」という考えは立派なものだと思います。  中国に行った時、魯迅の「故郷」である紹興を訪ねてみました。私の心の中の「故郷」は寒くて荒涼とした風景の広がる寒村だったのですが、実際に行ってみたら、びっくりするほど明るくてにぎやかで風光明媚な街でした。時代が

          現実の「故郷」

          本好きの住む街

           台北駅から新幹線に乗ろうとして、構内をふらふらしていたら、こんなものに出会いました。駅で図書館の本が借りられるのです。日本の駅にも、通勤や通学の途中に図書館の本が返せるように、返却ボックスが置いてあるのを見たことがあるけれど、本を借りられるようにはなってません。  これを見ると、本が透明なボックスに入って並べられていて、好きな本を選んで番号を押すとガタっとボックスごと本がでてくるのでしょう。本の自動販売機というか貸出機ですね。あらかじめ図書館のカードを作っておく必要はある

          本好きの住む街

          芝生の感触

           これまたアメリカにいた頃、友人のお別れパーティーのようなものに呼ばれて、その子のお家へ行ったことがありました。その子は大学を卒業して、大学院へ行くのだったか、就職するのだったか、いずれにせよ遠くの州へ行ってしまうことになったということでした。  たくさんの人が大きな家にあふれていました。思い思いに、食べ物を食べたり、しゃべったりしていました。どういったいきさつだったか、誰かと「じゃあ、庭でフリスビーをしよう」ということになり、はだしになって夕暮れの庭で思う存分フリスビーを

          芝生の感触

          なぜ「緑の卵か」という問題

           なぜ「緑の卵か」というと、これは簡単で、アメリカにいる時にクラスメイトとカウンセリングの練習をしなければいけなくなって、ちょっと離れた郊外の彼女のうちまで自分の車を運転して行ったことがあり、彼女が帰りにもたせてくれた卵があまりみかけない緑色の殻をした卵だったということからきています。  おうちの中にワイエスの有名な「クリスティーナの世界」が飾ってありました。「なぜ飾っているのか」聞いてみたら、「この絵が好きなの」って言っていました。この不思議な雰囲気の絵と、自然に囲まれた郊

          なぜ「緑の卵か」という問題