25 食事
ある人は出身地が近い事で盛り上がった。
東京にいると、出身地が近いだけで親近感がわく。
初めて二人で会った時に、
お互いの過去の恋愛話や、仕事の話や趣味の話をした。
今彼女のいない時期らしく
彼は身長も高くて、明るいし普通にモテそうな感じに見えた。
出身地の言葉がお互い自然に出て、
リラックスして話せた。
この人は、友達が知り合いが多くて社交的で気さくだった。
彼は会う約束の時くらいしか連絡は無かった。
それでよかった。
彼は知り合いを増やしたいから、私を誘ってくれるのか、
リサーチした美味しいお店に一緒に行く人が欲しいだけなのか
私を気に入ってくれているのか、
言葉や態度では分からなかった。
いろんな場所に誘ってくれた。
私は誘ってくれたら、断らずにとりあえず行ってみることにした。
彼と会っても、ときめきやドキドキは無かった。
会える日を楽しみにも出来なかったし、
会った後に反芻することもなく、
心は平常心だった。
こんな時に
やっぱり好きな彼の事を考えてしまう。
好きな彼なら、
どれだけ嬉しくて、どれだけ楽しくて
どれだけドキドキして
どれだけ幸せなんだろう・・・
でももう2度と会えない
考えない!
忘れなくちゃ
いつも選んでくれるお店は、すごく探してくれた感じのするお店で
どれも素敵でおいしかった。
それなりに楽しい。
会っている時間は好きな彼の事は考えないから楽だった
彼の気持ちは分からないけど、
このまま会い続けていけば、
いつか好きになるのかな・・・?
でも今は、まだ虚しいよ
好きな人にだけ会えたらいいのに