「ストレスが全く無い」と言い切れる人がいることに驚いた!
「何のストレスもないんですよ」
私は、顔には出さなかったけど、、、びっくりした!
私は、何の言葉も返せず、、、ただハッとした!
にこにこと微笑みながらこんな言葉を自然に口にされる人、
いるだろうか!?
日常にはストレスがあってあたりまえ。
少しくらいのストレスがあったほうが良い効果をもたらす、、、とすら言われる現代ですが、
ストレスをストレスと感じるかどうかも人によってさまざまかな、と思ったりもする。
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介護施設での【歌声広場】が終わっって、皆さんが居室へ戻るのをスタッフが介助している時間だった。
「先生、1冊どうぞ!」と車椅子で参加の男性から小さな本を頂いた。
尼崎市の有料老人ホームにお住まいなので「尼のほそみち」と題された随筆集。
(関西では尼崎のことを『あま』と表現することが多い。)
自費出版で発行された本の表紙には、なぜ、青いりんごが?
〈人間も国も青いままのほうがいい、青春のまま走る覚悟と希望を持ちつつ〉という建築家 安藤忠雄さんの言葉に共感した故とのこと。
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「先生の【歌声広場】のことも載せさせて頂きました」と。
嬉しいです!
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関西では超有名な企業の取締役を退かれて後、このホームに入居されて12年。多趣味で他の入居者さんを気遣う場面をよく目にしていました。
随筆を読ませて頂いて、何より すべての日常に感謝の念を持ちながら生きてこられたのだと伝わってきました。
ゆっくりじっくりお話を聞いてみたいという気持ちになりましたが、そこは遠慮しなくてはなりません。
12年前というと、ちょうど私がこちらの施設へうかがうようになった頃だから、長いおつきあいです。
最初の頃は、ゆっくりだけれど自力で歩いて会場に入って来られていました。
お顔を見なくなった時期があり、どうされたのかな?と思っていましたが、病気をなさって入院していたとのこと。
今は車椅子ですが、イベント開始の5分ほど前には必ずスタッフに車椅子を押されて入って来られます。
いつも にこやかで、穏やかで、、、「だいぶ食は細くなりました」と静かに語られる優しい93歳。
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いつだったか、ちょっと雑談をしたときに語られた忘れられない一言があります。
「私、今、何のストレスも無いんです」