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蝉【詩】

乱暴な雲が湿気をたっぷり蓄えて
こちらを見ていた

鮮やかな青白いひび割れがきれい

人々がひとしきり洗われた後
後ろの方から差す光は
金色の
オレンジの
勝手につけた色の名前を呼ぶ

蒸された空気の中
少し冷たい風が肌を撫ぜる

期待して始まった季節
蝉の声はもう聞こえなくなった

また夏が終わる
何もないままに

君に会いたいとずっとないている


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