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発達障害(ADHD多動・ASDこだわり)の息子の習い事 - 小学2年生


発達障害とは


発達障害とは、生まれつき脳の特性によって、行動やコミュニケーション、学習などに困難を感じる状態を指す。その中でもADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)はよく知られている。

ADHDは、「不注意」「多動性」「衝動性」が特徴だ。例えば、授業中じっと座っていられなかったり、話の途中で思いついたことをすぐ口に出してしまったりする。興味があることには集中できるが、興味がないことには気が散りやすい。

ASDは、「コミュニケーションの難しさ」「こだわりの強さ」「感覚の過敏・鈍感さ」などが特徴だ。例えば、決まった手順でないと落ち着かなかったり、急な予定変更に強いストレスを感じたりする。また、人との距離感をつかむのが苦手なこともある。

息子はADHDとASDの診断を受けている。多動の特性とこだわりの強さがあり、習い事選びには苦労してきた。

習い事を試してみたが…


これまでにいくつかの習い事を試した。

英語

まず試したのは英語教室。楽しく学べるよう工夫されたカリキュラムだったが、息子は興味を持たなかった。グループレッスンでは順番を待つ時間が多く、気が散ってしまうこともあった。個人レッスンに切り替えたが、本人のやる気は底をついたようだ。

ボクシング

体を動かせるスポーツなら合うのではと考え、ボクシングも体験した。最初は楽しかったようだが、ミット打ちにはバテ、縄跳びは疲れるからやりたくない。決められた動きを繰り返すのが退屈になり、引越しを機にやめた。

体操

体幹を鍛えたり、バランス感覚を養えたりする体操教室にも通った。しかし、体操は礼儀など厳しい。指導者の指示に従うことが難しく、自由に動きたがるため、空気や練習が合わなかった。



訪問営業が来たので学習塾にも挑戦した。しかし、決まった時間に座って学習するのが難しく、周囲のペースに合わせることにストレスを感じていた。

こうしていくつかの習い事を試したものの、どれも続かなかった。理由は主に二つある。一つは、多動のためグループレッスンの時間を耐えられないこと。もう一つは、こだわりが強いため予定の変更に混乱し、気持ちが切り替えられないことだ。

今はバレーボールを続けている


そんな息子が今続けているのが、スポーツ少年団のバレーボールだ。ボール遊びが好きで、体を動かすのも得意だったため、本人が「やってみたい」と言った。最初は試しに体験に行き、楽しかったようなので続けることにした。

バレーボールはチームスポーツであるため、最初は続けられるか不安だった。しかし、意外にも本人なりに頑張っている。コーチやチームメイトの指示を完全に理解するのは難しいこともあるが、練習の流れがある程度決まっているため、予測しやすく安心できるようだ。また、ボールを追いかけることに集中できるため、多動の特性もうまく活かせている。

コーチや保護者の皆さんには息子同意のもと、特性を伝え済みだ。特別な配慮をしてほしいわけではない。ただ大人が知っているだけで関わり方や見方が変わることもある。

ただし、試合の日程変更や、急な練習時間の変更には今も苦労している。予定が変わると気持ちの整理がつかず、落ち着かなくなることがある。そのため、事前にカレンダーで予定を確認し、変化があるときは早めに伝えるようにしている。

勉強はタブレット教材、興味があるものはまず体験


勉強については、今は塾には通わず、家でタブレット教材を使っている。自分のペースで取り組めるため、ストレスが少なく、集中しやすいようだ。文章問題が苦手なため、音声読み上げ機能を使いながら取り組んでいる。

習い事については、本人が「やってみたい」と言ったものは、まず体験に行くようにしている。しかし、「やる!」という気持ちだけで決めるのではなく、親として冷静に客観視することを大切にしている。本人の気持ちは尊重するが、合わないものを無理に続けるのは逆効果だ。そのため、一度やってみて合わなければすぐにやめることも選択肢に入れている。

息子にとって大切なこと


息子は自分の時間を自分で管理するのが苦手だ。遊ぶことが好きだが、ゲームやボーッとする時間をどれくらい取ればいいのか、自分で調整するのが難しい。また、時間の感覚がまだ緩いため、後から「もっとやりたかった」「時間が足りなかった」と混乱することがある。

そのため、親がある程度時間を区切ってあげることも必要だ。しかし、すべてを管理するのではなく、少しずつ手助けを減らしながら、自分で調整できるように促していきたい。

発達障害の特性がある子どもは、一般的な習い事のスタイルに馴染みにくいことが多い。しかし、だからといって何もできないわけではない。合う方法を探しながら、本人が楽しく続けられるものを見つけていきたい。

これからも息子の「やってみたい」を信じつつ、親の思い込みに惑わされないように、冷静に見守っていくつもりだ。

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