知られていない、大学職員の”ある仕事”2
前回に引き続き、大学職員(技術職:施設系)について書いていきます。
今回は「大学の施設系技術職員はどういった専門に分かれているか」について紹介します。事務的な分野は省き、専門性の高い技術的な分野のみを紹介しています。大きく以下の3分野に分かれて、それぞれの専門分野を学んだ技術者が配置されていることが一般的です。
1.建築分野
【範囲】
・構造:建物の骨(鉄筋やコンクリートの強度など)
・意匠:建物の外観(壁面や内装、窓、屋上防水の仕様など)
【具体的なお仕事】
・建物の新築・改修の際は、担当範囲を設計
・壁や防水に不具合(雨漏りなど)が出た際は修繕工事を手配
2.機械分野
【範囲】
・給排水設備:市水や特殊環境(トイレ、バイオハザードなど)の設備
・空調・換気設備:一般居室や特殊環境(クリーンルームなど)の設備
・防災設備:消火栓など法的義務を負った設備
【具体的なお仕事】
・建物の新築・改修の際は、担当範囲を設計
・設備に不具合(トイレ詰まりや空調の故障)が出た際は修繕工事を手配
3.電気分野
【範囲】
・照明設備:施設設置されている照明
・電力設備:受変電設備や分電盤、ケーブル
・電話設備:電話ケーブル、電話ジャック
・情報通信:通信(LAN)ケーブル、LANジャック、Wi-Fi設備
・防災設備:感知器など法的義務を負った設備
【具体的なお仕事】
・建物の新築・改修の際は、担当範囲を設計
・設備に不具合(照明が点灯しない、コンセントに電圧がかかっていないなど)が出た際は修繕工事を手配
今回の内容は大学職員だけではなく、建設業界でも一般的なことだと思います。例えば「建築が●●工務店」「機械設備が●●冷熱」「電気設備が●●電工」みたいな具合です。こういった民間企業から転職してくる人も多いです。そういった方々は総じて技術力が非常に高く現場対応能力がずば抜けている印象です。やはりかなりハードな経験をされてきているからだと想像しますが・・・。
以上です。
また何か紹介できればと思います。
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