旧ドラえもん映画感想①
少し前から、アマゾンプライムでドラえもん映画が40作品視聴出来るようになった。私は旧ドラ映画の大ファンなんだけど、なかなか視聴できる手段がなくて、DVDBOXを買うかずっと迷っていたため非常に嬉しかった(それはそれとしてDVDBOXはいつか買いたいとは思っているけど…)。子供と一緒に楽しんで見ている。
せっかくだから一言二言感想を書いておこうと思う。
① 「のび太の恐竜」
記念すべき長編第一作目。
1時間半という決して長くない時間の中で綺麗にお話がまとまっていて、改めて大長編は素晴らしいなと思う。ピー助とのび太の最初の別れのシーンで思わず泣いてしまった。
タイムマシンが壊れてしまって、アメリカ大陸から日本ののび太の家まで移動しなくちゃならないという絶望感に子供の頃打ちのめされたことを思い出す。
中盤に出てくるドラえもんの道具が実は伏線になっていて…というのは、その後も大長編でよく出てくるシチュエーション。第一作目にはやっぱり作品の良さが詰まっているなぁと思う。
② 「のび太の宇宙開拓史」
のび太の部屋の畳みと、遠い銀河系の宇宙船が時空の歪みによって繋がってしまうという、導入から天才的な作品。
しかしこの話はやたらと原作のカットが多い。クライマックスののび太と敵の早撃ちシーンが全カットされていて、びっくりしてしまう。なんでなの。
③ 「のび太の大魔境」
ジャイアン回。
序盤のジャイアンの数々の失態が見事に後半伏線になっている。
そして、ジャイアンの影に隠れているけど、一番の功労者はしずかちゃんだと思う。最後のまだもう一仕事あるでしょ、っていうあの終わり方が本当にわくわくするし大好き。
余談ですが、私が初めて飼った犬の名前は、この作品にちなんだ「ペコ」でした。
④ 「のび太の海底鬼岩城」
舞台は深海。子供心に怖いシーンが多くて、ハラハラしながら原作を読んでいたことを思い出す。
特に、ジャイアンとスネ夫が勝手な行動をした挙句、テキオー灯の効果が切れ、ゆっくりと息ができなくなって水圧がかかり、気絶するシーンはトラウマもの。
ポセイドンの正体がすでに滅びた王国アトランティスを守るコンピューターで…という設定が素晴らしいと思う。
⑤ のび太の魔界大冒険
大長編で1番好きな話。
序盤から不穏な空気が漂うこの作品で、のび太はほんの思いつきからもしもボックスで「魔法が使える世界」を作り出してしまう。
そして、悪魔が地球を狙うのを阻止するために魔界に乗り込むも、のび太とドラえもん以外は悪魔に捕まってしまう。タイムマシンで過去に戻ったのび太は再びもしもボックスを使い、世界を元に戻す。
しかし、「一度作ってしまった世界は、パラレルワールドとなりこの先もずっと続いていく」という事実を知ってしまう。ここのところ、子供の頃読んで背筋がゾクッとしたのを覚えています。
それにしてもドラミちゃんが出て来たときの安心感よ。
世代的にもここらへんの初期の作品はリアルタイムでは見ていない。生まれる前の作品もあるし。でも、原作の漫画を何度も何度も繰り返し読んでいたので、作品への思い入れは強いと思う。(逆に後半の作品は原作を読んでいないものが多い)
そんなわけで、つい原作原作言ってしまいますが、映画には映画の良さがあるなあとしみじみ思う。宇宙開拓史での、ロップルくんたちとの別れにたっぷり時間をかけるところ、鬼岩城のおどろおどろしい演出。そして素晴らしい主題歌たち。どれも映画でなければ表現できない方法で、原作をより素晴らしいものにしているなあと思う。
なんというかこれでもかという、作品への愛を感じる。
また②も書きます。ではでは。