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MBTIが「I」から始まるタイプの大学生はインターンに行かない方がいい


 MBTIを受けてみたことがあるだろうか。
 「そういう診断は信用していない」という方もいらっしゃるだろう。あなたは賢い。ただそういう方であっても、最低限、あなたが内向的なのか、外向的なのかは知っておいた方がいい。
 何故なら内向型の人間と外向型の人間で生きかたは180°違っており、この社会は外向型の人間によって、内向型の人間を想定されずに作られているからだ。
 MBTIをまだ受けていない人はこちらのリンクから自分が内向型か知ることが出来る。MBTIを受けた方であれば、「I」から始まるタイプ(INTP、INFPなど)が内向型の人間にあたる。

内向型、外向型とは

 人間の内向性と外向性を定義したのはスイスの心理学者カール=グスタフ=ユングである。

 具体的には上記のような差異が挙げられているが、最も特筆すべき差異は「外向型は競争を好み、内向型は競争を嫌う」ことである。
 
 絵画で例えるとわかりやすいだろうか。
 外向型は「この絵でコンテストを優勝するんだ」というモチベーションで描き、「次はもっといろんな人に気に入ってもらえるような絵を描くんだ!誰にも負けないぞ!」といったように考える。
 内向型はそういったコンペなどよりも、「あ、私、前は出来なかったこんな技術まで出来るようになってる!」「この女の子の魅力的な姿まで表現できるようになれた!画力上がったなぁ」などといった状況に歓びとモチベーションを見出す。
 要するに、外向型はモチベーションを外部から供給してもらう(このタスクを成功させたらインセンティブあげちゃうよ)。対して内向型は、自分から湧き出る内的な満足感をモチベーションの源泉とするのだ(自分が満足できる作品を描く画力を身に着けることが出来た)。

内向型の就活戦略

 このような傾向を理解すると、内向型が採るべき就活戦略は一般的な大学生と大きく離れていることがわかるだろう。
 一般的な大学生は、やりがいと裁量を求め、成長できる環境があり、同僚と切磋琢磨するものだと人事は考えている。
 しかし内向的な就活生は、ワークライフバランスと責任の共有を求め、体系的な研修が整った環境を好み、自分の領分に集中できる環境が魅力的に映るのだ。
 このため、まずはベンチャー企業およびその気風のある企業は軒並み控えるべきであろう。説明会で「成長できる」「実力主義」をアピールする企業はまず合わなくて体を壊すであろう。
 続いて、競争的な採用活動への参加も避けるべきである。要はインターンやワークショップなどだ。また、そもそも競争率の高い企業を志望することも避けた方がよいかもしれない。採用の際に競争させられた企業は、入ってからも競争させられる見込みが高いからだ。

 というよりも、就職活動は外向型の人間を前提として設計されているので、この攻略法を内向型人間が助け合って話し合う方が賢明に思える。
 実際ある人材業界の方と話し合ったとき
「え、なんで競争がそんなに嫌なんですか?それはどんなきっかけで嫌になったんですか?」
「元から?そんなはずないでしょう。エピソードでもなければ殊更に競争が嫌いになったりしないですって」
と言われたことがある。住む世界が違うのである。こういう世界に住む人材業界人が、大学生の就職活動を形作ってきたのだ。

 それでもどうしても就職活動そのものに納得いかない同志は私に連絡してほしい。一緒にバクーニンとクロポトキンを読んで、資本主義ごと覆してしまおう。


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