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NO.6 副産物だからこその食料問題。

どのくらい食べて、どの位必要なのか

本来、豚は配合飼料という栄養成分などバランスよく組まれている細かい飼料を食べています。僕も見に行った養豚場も自動で出てくるような仕組みを使用している牧場も多かった。

しかし、放牧の上に副産物を与えるとなると細かな量やg(グラム)は結構手探りで、配合飼料ではないので物量としての与えるというのがなかなか難しく。
水分量が多いとされる野菜や、酒粕まで多岐にわたる食料をどの程度用意して、製麺所から頂く麺をどの程度あげたらいいのか。
2キロから3キロくらいが1日の摂取量と言われているが、僕は食べ切れる量をあげようと思いました。
おおよその重さはなんとなくわかっていたが、必死に食べている豚さんたちを観察して食べ残しがない程度を限度として一日二回。

そして、この副産物の量に対して頭数を決めていこうという試験段階ということもあって。
気づいたら豚も大きくなり、大食いの子から粗食の子までバラバラだった。

しかし、飼い始めて数ヶ月で見事に大きくなった。
時には足りてない時もあったかも、、、

夏頃に手順や副産物の餌の感じがわかってきた夏と秋に二頭が脱肛と言って、ストレスや後は糞の踏ん張り過ぎ、後は食べ物の水分量が減った事による脱肛で2頭ほど先に出荷する事になったのは反省している。

放牧豚の先輩に相談したり、獣医さんを頼んだがやはり放牧地ではなかなか豚舎のように隔離や治療が結構難しく
慎重に体調を見極めたりする。
観察能力も全然足りてなかった。

大きな反省点です。

熊の存在!

北海道に住む方なら意外と身近なところにヒグマは潜んでいて、牧場付近も3頭目撃されて住んでいるとのことで猟友会と市役所から警告というか”気をつけてください”と言われることもしばしばあった。笑

豚の存在自体が食べ物という認識ではなくても、一度食べてしまうと味を覚えてまた来るとのこと。
近くでも豚が被害に遭って毎日来てたところを罠に仕掛けて捕まえたという話は聞いていた。

少しゾッとした。
餌を運んで、与えて、という場面に出くわしたら・・・・
なんてたまに考えたらゾッとした。

あまり気にせず行えたが、やはり今考えても恐怖である。

牧場からの帰り道に初めて至近距離で見た時は怖さよりもちょっと恐怖を覚えた気がした。
野生の熊は本当に変な空気感があった。



2ヶ月も放牧していると
たくましかった。

僕をわかっているかのように一瞬で寄ってくる。
そんな雰囲気や景色を東川町の写真家清水エリちゃんが日々を撮ってくれた。

放牧豚をやっている方で、最初から牧場作りや過程など記録として撮っている方が少なく、今回の炭豚ファームの時は
形に残した方がいいよ?と言われていた。

そんな時に清水エリちゃんは撮られてほしいとなんとも嬉しいことを言ってくれて僕らも何かあったら連絡して、都合がつけば来てもらい色々と写真に残してもらった。

これまでの
写真もほぼ撮ってもらえてて、記憶と形に残っている。
本当にありがたい。感謝。

女性ならではの優しさと目線で撮ってくれて、動物が好きな彼女ならではの景色を見ていると思った。


そうして、一緒に出荷のタイミングで車で出荷しに行ったり。様々な風景を撮ってもらった。本当に記録として、思い出として、見返すたびに考え深いのも
事実。

豚も育つにつれて、食料が足りないなんてことも起きて。
夕方に大至急電話して、旭川の製麺所に走ったり、加工場に走ったり。
食べ物と水・熊だけは本当に毎日気がかりだった。


NO7に続く。

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