NO.9 放牧豚の観光化と食育
やりたかった観光化の放牧場
おそらく多くの方は、豚を実際に見たことがある方が少ないそう思っていた。
僕自身、長年加工場をやっていて豚を見たことがないからだ。
放牧豚を深く知ってもらうためでもありますが、何より豚を見てもらい食卓に並んでいるのがどう育って、どう生活しているのかは知る必要があると思ったからです。
一般の受け入れを行うにはやはり保健所などのハードルがあり、環境的にもこちらが準備することが多いのが現状です。
豚コレラの影響もあるので、長靴を牧場用のものを履いてもらい外と同じ土というのを遮断する必要があること。石灰などで菌を持ち込めないようにすること。
あとは手洗いなど様々な要項があります。
このような条件を満たして初めて見学ができます。
豚の知性は犬以上なので、近くに行くとすぐわかります。
僕のことを餌の人と認識していたのか近づくと僕の長靴を噛んできます。笑
なかなか見る機会がない豚ですが、
近くですと旭山動物園は実は奥にひっそりと豚が飼われています。ぜひ機会があれば見てみてください。
食育の可能性は無限大
放牧豚を初めてまもない頃に、
友人を通して相談があり園児達に豚を見せてあげたいとの相談が来たもちろん僕らの答えは”もちろん、ぜひ来てください”と日程を調整してもらい園児たちが十数名来てくれた。
自然学校の子達で、全てに興味津々。
餌をあげてみたり、牧場内を豚と一緒に散歩したり。
そんな姿を見たときにこれがやりたかったんだ。とふと思いました。
何より先生達も初めて見る豚に驚きながらも、流石の先生。
豚の絵本を持ってきて、豚の前で朗読会が始まった。
僕もついつい集中してみていた。笑
2時間程度の説明と散歩をして、帰っていった園児達は何を感じてどう思ったのかな、、、なんてフィードバックをいただいた。
一人の子は将来養豚家になりたいとまで言っていたようだ。
我ながら嬉しかったのを今でも覚えている。
春に一度来て、秋にも一度来てくれた。
豚も小さな頃と出荷前と二回も来てくれて、子供達も大きくなっていた。
卒園式の時に何が食べたいか?と話していた時に”放牧豚炭豚”を選んでくれて先生から相談来た時は本当に嬉しかった。
スペアリブを卒園プレゼントとさせてもらえた。
美味しく召し上がってくれたようで、嬉しさ全開。
卒園式にも招待して頂いたが、四国への研修のため行けなかったのは少し後悔している。
と同時にもっと僕が描く素敵な牧場にしなければと強く思った。
餌やり体験や様々なプログラムを考えて、体験型のアクティビティーにしたいとも思えた。
そんな子達も小学生か、、
NO.10に続く