古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
私が本書を手に取ったのは、ずばり「文章が上手くなりたい」と思ったからだ。私は最近noteへの投稿を始めた。読んだ本の感想や、日常生活で感じたことなど内容はまちまちだ。「スキ」やコメントを頂いて嬉しく思ったのと同時に、外に向けて自分の思いを言語化する難しさも実感した。
本書で最も印象に残っているアドバイスは、「10年前の自分に語りかけるように書きなさい」というものだ。「読者を想定していない文章が多い」という指摘には耳が痛い思いだった。noteを書いていて感じるのは、自分が想像するより多くの人に見られているということ。具体的な読者として、10年前の自分をイメージするのは良いアイデアだと思った。
本書には、具体的で実用的な文章を書くときのコツも多数収録されている。文章を書きあぐねている全ての人におすすめの一冊である。