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星野源『POP VIRUS』(2018):今を創り、未来へと歩き出す勇気と愉楽をもたらす新たなスタンダード

通算5枚目のオリジナルアルバム。
大江健三郎云うところの「想像力の勢い」が喚起される作品。
歌詞、メロディ、ビート、リズム、構成が多彩に織り成す音楽。
生きることは、「歌い、踊ること」と同義であること。人が豊かな生命力を喚起させ、サヴァイブしていくこと。先人たちのたすきを抱いて、繋いでいくこと。
普遍的でありながら、価値観の深化と進化を促すような感覚。
ポップとオルタナティブを見事なまでに両立して、融和させ、昇華している。日本の新たなポップミュージックのスタンダードとなり得る潜勢力が秘められ、かつ鮮やかに表現されている。そのような碑石を打ち立てた作品。
今を創り、未来へと歩き出す。
この作品は、親密性をもって、その勇気と愉楽を与えてくれる。


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