夏休みが終わり2学期が始まるのは嬉しくないの?
みなさんこんにちは。いつもグレートアース公式noteをご覧いただきありがとうございます。
今日は9月1日日曜日、明日は月曜日、多くの小中学生の2学期が始まります。長い長い夏休みだったけどあっという間に2学期が始まると思っているのかもしれません。
2学期が始まるのは嬉しくないの?
学校が始まると、久しぶりに友だちに会えたり、先生に会えたり、また勉強ができる…そう考えると本来は嬉しいはずですよね。しかし子どもたちは、2学期が始まることを心から喜んでいるわけでは無さそうです。
夏休みが終わる時期に悩みの言葉の検索が増える
NHKのニュース記事で「夏休みが終わる時期 悩みのことば検索急増」というものを見つけました。その記事にはこう書かれています。
タブレットにインストールされた、SOSフィルターというアプリで、子どもたちが検索することで、その対策が自動で表示されるもので、そのデータを集計することで、小中学生は2学期が始まることに対して「悲しい」と感じる子どもたちが多くいる事がわかります。
学校が自殺の原因になり得る
SOSフィルターを通じて「自殺」といったキーワードが検索され、相談窓口が表示された回数は、8月1日から28日の間に300回に達したと報告されています。この数字は、学校が子どもたちにとって重大なストレスやプレッシャーの原因となっている可能性があることを示唆しています。
しかし、子どもたちが学校に行きたくないと感じる真の原因は、周りの人や先生などに打ち明けることだけではないと私は考えています。このSOSフィルターに打ち明ける理由も、それだけを取り除けば学校に行けると考えるのは危険です。
これらの問題の根底には、子どもたちの脳の発達段階が深く関与していると考えています。小学生くらいの年齢では脳の前頭葉の発達が未成熟なため、思考や感情の整理が難しい状態にある可能性があります。前頭葉は思春期まで発達し続けるとされており、その発達が未熟な場合、思考を整理するのが難しく、学校に行きたくない理由を本質的に捉え、他者に伝えることが困難である可能性があります。このため、周囲の大人は子どもたちの発達段階を理解し、その上で適切なサポートを行う必要があります。
文科省は学校に行かせることを目標としていない
2016年に「教育機会確保法」が公布されました。これは簡単にいうと、教育は学校に行くことだけではない という内容です。わかりやすいリーフレットがありますので、ぜひご覧ください。
リーフレットのPDFはこちら→「https://futoko-net.org/wp/wp-content/uploads/2022/01/9d33b46d877b26f5ef41bd0240f9cffb.pdf」
無理に学校に行かない、行かせない
突然子どもが学校に行かないと訴えてきたら、親であれば誰しもが驚き不安になることと思います。しかし、子どもたちの未来は高度成長期のように皆が同じ方向を向いて作り上げるような社会ではありません。情報が溢れ、社会が急速に変化する現代において、子どもたちの成長や進路に対するアプローチも多様化しています。すべての子どもが同じように学校に通い、同じ道を歩むわけではありません。私たち大人は、子どもたちが自分自身のペースで興味を持ち学び、成長できる環境を提供することが重要です。
文科省が「教育機会確保法」を公布した現代において、学校に行かないという選択も、決して悪いことではありません。むしろ、それが子どもたちにとって最も良い道である場合もありえます。大切なのは、子どもが自分のペースで学び続けることができるようにサポートすることです。柔軟な教育の選択肢を持ち、子ども一人ひとりの個性や興味を尊重することが、本当の学びに繋げる鍵となることでしょう。
グレートアース株式会社では、どんぐりの家保育所、学童保育ねむの運営の経験をいかし、思春期の子どもたちまでをトータルでサポートするため、2024年11月にフリースクールとレストランカフェの融合施設「おひさまBASE」を東京都羽村市にプレオープンいたします。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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