退屈をあげる
今日は、noteのお題「#推薦図書」というのを見つけて 初のお題目チャレンジ。猫と暮らす多くの人におすすめしたい本について。
私がこの本と出会ったのはInstagram。私のフォローしているイラスト作家さん?画廊のオーナーさん?が、リポストだかなんだかを残していたことで、出会った。
本というか、作品に。
そこでまさに一目惚れしてしまったのです。
なんだろう 作品との出会いって一瞬というか、Instagramの投稿を流してみていたのにしっかりとひっかかった。
まず目、そして毛のタッチ(後に紙版画というものだと知る)あと表情。こういうのって好きってなったら好きだし、いくら人気がある作品でも ん?ってなってピンと来なければそれまで。
今まで私は絵画やイラスト、切り絵などには興味があったのですが 紙版画というジャンルに惹かれたのは初めて。紙版画って、版が紙なので無限に刷れたりしないんですね。そこがまた良い。この毛の流れ、紙版画のどのような技法で表現できるのか興味深々なのですが なかなか手がかりがないものですね。原画展では版の方も展示してあるとのこと。
とりあえず生で作品をみたい!なんなら版もみたい!と思いましたが、原画展は日本海側で行われている様子。うむむっ、やや遠いな。
調べはついていたので、まず本を買いました。
これがまた良い。
泣いてしまう。どんな話か知っていても、また手に取ると泣いてしまう。
あとがきの表現を借りると、「わが家に猫がいると聞きつけてやって来た友人たちをガッカリさせ」るくらい「猫らしくな」い猫を包む、主人公の深い愛。決してベタベタではない猫との距離感の中に、退屈という名の平和な時間の中に、多くの優しさが溢れ出している。
話は出会いから別れまでの大きなドラマもない猫との時間。その中にこれまでかというほどの愛おしさ。多くの猫と暮らしている人に手にとってほしい、あたたかな本。
優しい気持ちになりたい人、ちょっと疲れている人、泣きたい人、ただの猫好きも。ぜひ。
※ちなみにトップの写真は、我が家の1代目ニャンコがウチに来た時の様子。ウチの子もまさに「ベタでのっぴきのならない状況」で拾われたニャンコ。今でもあの時のことを思いまします。