『インサイド・ヘッド2』鑑賞。
あちこちで評判を聞く『インサイド・ヘッド2』を親子で鑑賞。思春期の子供にぜひ観せたい一本とラジオで話していたので、これはと思い2人で観に行った。
1を観た時にも感じたが、話の展開が早いので、加齢に伴い?情報の理解がゆっくりになってきた私には追いつくのがひと苦労ではあった。それでも何らかのメッセージは受け取れたと思う。
成長につれ、負の感情を人前で出すことははばかられると感じるようになり、理性で抑え込むようになる。だがこの映画を観ると時には負の感情も外に出すことがバランスの取れた人間になるためには必要だというメッセージが受け取れる。
職場にいるアメリカ人の同僚に『インサイド・ヘッド2』観た?と聞いたら、あー、『インサイド・アウト』ね、と言われた。邦題と元のタイトルが違ったんだ。しかもインサイド・アウトということは、きっと内面の感情を外に出すということだから、邦題のニュアンスとはだいぶ異なるイメージ。
私は子供の頃、喜怒哀楽が激しく、調子に乗っておしゃべりし過ぎて怒られたり、ささいなことで大声で泣いたり、かなり育てにくい子供だったように思う。やっかいなことに、どこか繊細な部分も持ち合わせていたため、大人に怒られたことはずっと覚えてたりして、成長につれてなるべくあからさまな感情は押さえ込むようになっていった。
でもこの映画を観ると、悲しみや怒りなどマイナスの感情も外に出さないと感情のバランスが取れなくなると分かる。また今回の2では思春期ならではの複雑な感情も加わり、友達への本心を押さえ込んだ主人公ライリーはどんどんおかしな方向に向かう。
もちろん子どもと大人は違うけど、誰でも様々な感情に蓋をせず、自分の感情に正直になり、あるがままの自分を認めてあげることが大切だ。そして自分の子供達にも等身大の自分を受け入れられるように、家庭を安心して自分を出せる居場所にしてあげたいと改めて感じた。
こんなふうにいろんなことを考えさせてくれる映画はとても良い映画だと思う。いろんな感情を良いもの悪いものと決めつけずに素直に受け止められたら、思春期の子供や若者はもちろん、大人達もだいぶ気持ちが楽になるだろう。
2人で映画を見終わった後、お互いがどのキャラクターの感情が多いか親子で話が盛り上がったことが大きな収穫で、10代の子どもや若者はまだまだ純粋で素敵だなあとしみじみ感じた。インサイドヘッド3が出来て、ライリーの恋の話や将来の進路を考える話などを観てみたいと勝手に期待している。