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シュレディンガーの幸せ

2023年も3%がすでに過ぎ、まだ今年の目標も立てられずにダラダラと過ごしてしまっている。

そこでここは1つ形に残る生産的な活動をここに残していきたい。



私は今大学4年の代を休学してオーストラリアにいる。そこでは色々な経験をしてきたが、もう既に帰国が目と鼻の先まで近づいてきており、出国前に思い描いていた理想の自分との剥離、友達が全員卒業した後の大学生活などを思い、最近は気分が下がり気味である。


海外で生活する中で、視野が広がり、持てる選択肢も増えたと思う。しかし選択肢の多さは選ばなかった他の幸せを羨む回数の多さである。

私は1年後どうなっているのか、普通に日本で就活を終わらせられているのか、その結果には満足できているのか、はたまた海外に出て行くのか。

自分のことながら全く予想がつかない。


ところでこの前、小学校の頃からの腐れ縁の友達から急にDMをもらった。その内容は、「大学をもう一度受験し直そうと思う。」というものだった。

私はとても驚いた。

その友達は1年間浪人をした末に、納得はしてないとは言っていたが、誰が聞いても高学歴の大学に入学していた。


自分がどうしたいのか、自分の気持ちと違和感に真っ直ぐに向き合って、そのことを実現しようと頑張れること、その心の強さに尊敬した。



…突然だが、皆さんはシュレディンガーの猫という言葉を知っているだろうか。

こういうことを言うと、お前の解釈は間違ってる! みたいなことを言う人がたくさん出てくると思うが大丈夫。私はにわかでこの言葉を使いたいがために使っているし間違った解釈をしてる人間だ。認めたから許せ



シュレディンガーの猫というのは分かりやすく説明するとこんな感じである。

引用元:ズノウライフ

まあこんな急に図だけだとわからないと思うが、簡単に説明すると、「観測することでその状態が決定してしまう」というものである。(多分もっと複雑)


このことは、昨今の私の幸せの価値観に似ているように感じる。

他人の幸せが簡単に見れてしまうこの時代、私は自分が今幸せかどうなのか気になる。とっても気になる。

今の時代の幸せは相対値である。自分が100円拾った横で10,000円を拾った人を見ようものならその日は不幸な日へと変わってしまうであろう。簡単に言うと、その10,000円を拾う人が見えやすくなった世界に今私たちは生きている。

そうなると今の私は本当は幸せではないのかもしれないという不安が出てくる。私の幸せは言うなれば「シュレディンガーの幸せ」である。他人が観測してくれて初めて私の幸せは決定する。


しかしながら、私の本当の幸せは周りからの幸せとは違うという年々の疑問が、徐々に確信に変わってきた。

海外に来て、たくさんの友達ができて、毎週末はクラブに行ってみたりして、、楽しかった。しかし恐らく私は家でゆっくり音楽を聴いたりダラけることを極めたりすることが好きだ。

パンイチでベットの上に12時間寝転んだりエアコンをつけて布団を被ってみたり自炊することで逆に外食より高くなったり風呂に2日連続で入らなかったりすることが好きだ。

オーストラリアに来て、クリスマスから年明けまでの毎日が1番気疲れしていた。

せっかく海外にいるからクリスマスっぽい何かをしなくちゃなとか予定を入れないともったいないなとかSNSに載せるための何かしらその行事っぽい写真を撮れる場所を探したりとか、ほんとにくだらないことで気疲れしていた。

結局その全ての行事が終わる頃には、ただ祖父母の家でゴロゴロするだけのなんでもない日本の正月が恋しくなっていた。家族だけで集まり、周りの目も気にせずにゴロゴロする、その時間が、自分が本当に1番欲していたものだった。



幸せは、別に他人に決定されなくても良い。別に他人に決定されずとも、自分自身が感じたことを幸せだと決定付ければ良い。


私は撮り鉄にものすごく上手に撮れた電車の顔の写真を自慢されてもなにも感じることはない。なぜなら幸せの価値観が違うからだ。

しかしこれが趣味の幅を超えた途端に意味が変わってくる。電車の顔を綺麗に撮ることができる人がお金持ちになる世界線ならば、私は唇を噛んで嫉妬したかもしれない。

目先の欲にとらわれず、自分が本当にしたいことはなんなのか今一度考える必要があるように思う。私はたとえお金がもらえるとしても、電車のお顔には興味がないはずだ(撮り鉄にだいぶ飛び火)。



話は戻るが、かの友達の選択も周りの友達から見れば、一般的には幸せから離れるような選択かもしれない。

しかしながらそいつは自分で自分の幸せを決定付ける強さを持っていた。


就職先も決まるであろう今年は人生の大きな岐路に立っているわけだが、薄っぺらい周りからの幸せにとらわれず、もっと長い目で見た、自分のことを本当の意味で幸せにしてくれるより良い選択をしていきたいものだ。


…2023年今年の目標は「自分の幸せは自分で決定付ける」なんてどうだろうか。

あと普通にSNS依存症治す

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