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これを知れば、あなたの魅力はさらにアップ?

ボクも含めて多くの人は、他人から好かれる魅力のある人になりたいと思っているのではないでしょうか。
確かに異性だけでなく、同性からも好意を抱いてもらえれば、より良い人間関係を構築しやすくなりますよね。

それでは、あなたは自分自身の魅力をアップさせるため、どんなことをしていますか?
笑顔で接する、ダイエットする、ジムで身体を鍛える、コミュニケーション術を習得するなど、様々な努力をしておられるかもしれません。

そもそも、人は何に魅力を感じるのでしょうか?
いったい、何が魅力の決め手になるのでしょうか?

心理学では、特定の他者に対して魅力や好意を持つことを対人魅力と言います。
人と人との関わり合いについての心理学である社会心理学では、この対人魅力を以下の要素で説明しています。

1.近接性
2.身体的魅力
3.個人の内的状況
4.返報性
5.類似性
6.相補性

これだけでは、何のことかイメージしにくいでしょうから、一つ一つ細かく解説します。

1.近接性とは

ちょっと思い出してください。小学校や中学校に入学したとき、最初に仲良くなったのはどのような人だったでしょうか。

たぶん、近くの席の人だったのではありませんか?

これが近接性です。
物理的な距離が遠いよりも近い方が、親しくなりやすい、魅力を感じやすいのです。

それは、単純接触効果が働くためだと言われています。
単純接触効果とは、接触する回数が多ければそれだけ好感をもつという心理的効果のことです。

そして、人はくり返しの刺激に対して、次第に好意的態度をとる傾向があることも明らかになっています。

ただし、会うといつも不愉快な気持ちにさせられる人とくり返し会った場合は、魅力が減少することも明らかになっています。

近接性はの要因は、人間関係が形成される初期段階で重要です。

2.身体的魅力とは

これはわかりやすいかもしれません。「見た目」の魅力のことです。
人を外見で判断してはならないと聞きますが、わたしたちは身体的・外見的な魅力の高い人に好意を抱きやすい習性を持っています。

その理由は
○身体的魅力の高い人は他にもよい特性をもっているだろうという固定観念が働くため
○身体的魅力の高い人と一緒にいることで、自分も周りの人から好意的に評価されるだろうと思うため
○身体的魅力の高い人といることが耽美的な満足をもたらすため
などと言われています。

この身体的魅力の要因も近接性の場合と同様、人間関係が形成される初期段階で重要です。

3.個人の内的状況とは

相手を好きか嫌いか判断するときの自分の気分が影響するということです。

たとえば、気分の良いときに会った人には好意的になり、頭痛で気分が悪いときに会った人は嫌いになりやすいというようなことです。

また、不安や恐怖を感じるときは、他の人を一緒にいたいという親和欲求が高まるため、好意を感じやすくなります。

そして、悩んだり落ち込んだりして情緒が不安定なときに、接近してやさしくしてもらった相手に対しては、より魅力を感じるようです。

このように内的状況によって、対人魅力は影響を受けます。

4.返報性とは

好意を持ってくれる相手には、自分も好意を持つことが多いということです。

だれしも他の人から認められたい、高く評価されたいという欲求を持っています。
この欲求に応える他人からの肯定的評価は、報酬的なものと言えます。

そのような報酬をもたらす他人に対して、好意的な感情を持つようになるわけです。

こんな実験が行われました。
相手に好かれていると信じている被験者たちのグループAと相手に嫌われていると信じている被験者たちのグループBに分けます。
その後、実験者とそれぞれのグループで10分間話し合いを行う様子を観察しました。

すると、相手に好かれていると信じている被験者たちのグループAの方が
○より親密な自己開示をする
○より親しい態度を見せる
○より温かい調子で話す
など実験者と被験者たちの相互の好意が増す態度を示したそうです。

返報性とは、このように対人魅力に影響を与えます。

5.類似性とは

近接性や身体的魅力は、人間関係が形成される初期の段階では重要な要素です。
そして、その関係が長く続くには、お互いに似ていることが必要です。

初対面でも、人はお互いの好みなど共通点を見出し、会話を豊かにしようとします。
共通点が見つかると会話がはずみ、見つからないと会話がはずまないためお互いにおもしろくない印象を持ちます。

このように会話の中で話された様々な話題への態度(意見)の類似性の割合で、人は相手を好きか嫌いかを判断していることが明らかになっています。

では、なぜ態度(意見)の類似が好意に結びつくのでしょうか。

社会比較過程理論では、次のように説明しています。

人は自分の考え方や意見などが正しいと思いたがっています。
そして、ある人の意見が自分の意見と一致したり、同意してくれたりした場合、自分の意見が正しいと判断します。
つまり、他人との意見の一致や他人の同意は、自分の意見の正しさを裏付ける証拠となるわけです。
自分の意見が正しいと愉快な気分になります。
このように愉快な気分にさせてくれる人に対して好意を抱くのは当然です。

その他の理由としては
○相手の理解が容易であるため衝突することが少ない
○相手を自分と一体的に感じやすくなり自己愛的なものが生まれる
なども挙げられています。

類似性は、長期的な人間関係において特に重要な要因と考えらています。

6.相補性とは

人は、自分が持っていない部分をもっている人に魅力を感じることを指します。

特に配偶者選択においては、お互いにもってない部分を補い合える関係であるか否かが重要な要因であるとされています。
ただし、ここでいう相補性とは役割の相補性に限定されます。

夫婦関係など長期的関係には役割の相補性が重要であるとされますが、それだけでは不十分であるともいわれています。
長期的関係には、態度や価値観は基本的に類似している必要があるようです。
その両方が揃わなければ長期的な関係は望めないのでしょう。

7.まとめ

対人魅力の要素は
1.近接性
2.身体的魅力
3.個人の内的状況
4.返報性
5.類似性
6.相補性
などがあります。

対人魅力は、人間関係構築の初期段階で重要なもの、深めていくときに重要なものがあります。

行動に結びつけ習慣にしていければ、対人関係が大きく変わるでしょう。
ただ、それには一定の時間が必要になります。
そのことを忘れないでください。

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