発達障がい=少数派の種族 という考え
本田秀夫先生の発達障害の本を読んだ。
少数派の種族(民族)と理解するとわかりやすい。
日本に住むフランス人女性が、
「日本での生活は息苦しい時がある」
と話していたことを思い出した。
日本の特有の文化。思いやり、気遣いは美徳だが、
いき過ぎると息苦しい。
周りの目を気にする。他人に迷惑をかけてはいけない。
見えない空気読みルールに従う人びと。
この文化に馴染めない人たちは、
外国人だけではなく、発達障害の子達も当てはまる気がする。
息子は6歳の時にASD(自閉スペクトラム症)と診断された。
幼稚園の年長になって登園渋りが強くなり、
夜、頭を叩きだし、死にたいと泣いていた。
一見、”問題のない子”と思われがちだが、本人の心は苦しんでいた。
苦しみながらも、大丈夫なフリ、演技をしていたようだ。
本当は周りに合わせることが苦痛でしかたない。
でも、友達や誰かと交流はしたい。
昨年から息子は発達障害・不登校児向けの
オンラインコミュニティに参加している。
zoomで会話しながら、オンラインゲームで遊ぶ。
その時間が一番楽しそうで生き生きしている。
フランス滞在中の日仏交流のカフェを思い出した。
日本語が聞こえてほっとする場所。
自分が自分でいられる空間。
彼にとって生きやすい居場所、仲間をもっと増やしていけたらなぁ。
いい学校、いい教室を見つけるよりも大切なこと。