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【30秒で理解できる!】国民民主党・玉木議員vs記者!まさかの「ひろゆき構文=それってあなたの感想ですよね?」で応戦?

クリティカルシンキングの良い題材を見つけましたので、早速取扱いたいと思います。

先日、国民民主党の玉木議員が記者に対し、「ひろゆき構文を使った」という記事が出ました。
ひろゆき構文とは、「それってあなたの感想ですよね?」ということです。以前、他記事でも軽く解説しています。

さて、今回は玉木議員vs記者、クリティカルシンキングの視点から、どちらが思い込みをかけているのかを検証していきたいと思います。


記事の内容:国民民主・玉木氏が「ひろゆき構文?」で応戦

先日、今をときめく国民民主党の玉木議員が、自民党の石破議員と立憲民主党の野田議員の決選投票になった場合にも、いずれにも投票しないという意志を示しました。

こちらが元記事です。

”玉木氏は11日召集の特別国会で行われる首班指名で「玉木雄一郎」と書くことを明言。自民党・石破茂首相と立憲民主党・野田佳彦代表の決選投票となった場合にも、国民民主は「玉木雄一郎」と書くことを貫くとしている。”

この時に、記者から辛辣なコメントを受け、玉木氏が「あなたの感想ですよね」と返した訳です。

両者の主張を見てみましょう。読み易いように軽く改変しております。

玉木氏:自民党・石破茂首相と立憲民主党・野田佳彦代表の決選投票となった場合にも、国民民主は「玉木雄一郎」と書く

記者:「公党」である国民民主党が最終的には無効となってしまう玉木票を投じることは、国会の軽視ではないか

玉木氏:日本維新の会やれいわ新選組も野田氏に投票しない方針である。
私たちの28票は、どっちに入れても結果に影響を及ぼすことは残念ながらできない。
国民民主の当選者の中には立民の候補と戦った人もいて、死にものぐるいで勝ち上がってきた仲間に『野田佳彦』と書いてもらうメリットがない

記者:無意味な投票行動を国会の場でしていいかというと、それはちょっと違うのではないか

玉木氏:それはあなたの感想ですよね

玉木氏と記者、クリシン的にはどちらが悪い?

さて、問題です。
このやりとり、クリティカルシンキング的にはどちらが悪いでしょうか?

悪いとは、悪人とかそういうことではなく、思い込みをしているのはどちらでしょうということです。

少し考えてください。

考えている間に余談ですが、「それってあなたの感想ですよね?」というフレーズは、どうも意地悪いイメージや、論理をすり替えているイメージをもたれがちです…

相手が事実以上の思い込みや推論が入っていたら、別に変な言い回しではないのですが…

さて、検証していきましょう。

玉木氏の主張
・石破氏、野田氏どちらにもいれない
・立憲民主に票をいれる(=政権交代する)メリットがない
・いくつかの主要な他党も、同様の対応を予定している=つまり国民民主だけが特異なことをしている訳ではない

一方、

記者の主張
・玉木氏と国民民主の行動を「無意味な投票行動」と形容
→何をもって、「無意味」と言えるのか、根拠不十分です。
憲法で定められている訳でも、過半数を超える世論が提示された訳でもありません。勝手に決めつけてるか、記者自身の意見(=感想)、あるいは思い込みです

・「公党」が最終的には無効となってしまう票を投じることは、国会の軽視
→国会を軽視するとは具体的にどういうことなのか、明示されていません。
まずは定義を明確にすることが大前提として必要でしょう。

もし、その前提が無効票を投じることであれば、大多数の意見であるというエビデンスを提示すべきでしょう。
国会の軽視と結論づけることは難しいでしょう。
残念ながらこちらも根拠不十分。記者の個人的意見と取られても仕方ないでしょう。

結論 〜思い込みをもって発言すると恥ずかしい人に〜

クリティカルシンキング的結論としては、玉木氏の言った、ひろゆき構文?は何らおかしくないと言えます。

逆に記者は、かなりの思い込みや意見を入れて、それがあたかも国民の総意のように質問しています。

ここからは私見ですが、メディアのレベルは本当に落ちていますね。
こんな偏向報道で揚げ足を取ろうのする姿勢に、危機感を覚えます。

みなさん、恥ずかしい思いをしたくなければ、クリティカルシンキングを鍛えましょう。。


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