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月刊「ファミーリア」ミニコンサート 8月号

こちらの記事は2021年4/15より無料記事となりました

8月号は「カンツォーネ特集」です。
暑い夏を、熱いカンツォーネで吹き飛ばしましょう!!!

☆PROGRAM☆

オ・ソーレ・ミオ  E. Di Capua
あなたに口づけを  E. Di Capua
マリア・マリ    E. Di Capua
プジレコの漁師   E. Tagliaferri
情熱        E. Tagliaferri

サンタ・ルチア   T. Cottrau
マンマ       C. A. Bixio
恋する兵士     E. Cannio
忘れな草      E. De Curtis
帰れソレントへ   E. De Curtis

+アンコール一曲

出演:渡邉公威(テノール) 黒木直子(ピアノ)
収録日:2020年7月25日(土) 収録会場:六本木シンフォニーサロン
収録時間:約45分

【動画リンク】↓


※ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカー等でお聴き頂きますと、音質が向上致しますので、お試しください。

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♬プログラムノート♬

オ・ソーレ・ミオ

晴れた日は何て素晴らしい、嵐の後の澄んだ空
まるで祭日のような爽やかな空
晴れた日は何て素晴らしい

だけどもう一方の太陽、なお一層輝かしい
君の顔に輝く、私の太陽!
太陽、私の太陽、君の顔に輝く! 君の顔に輝く!
太陽、私の太陽、君の顔に輝く! 君の顔に輝く!

あなたに口づけを

ああ何と清らかな空気
何と香り高いマルヴァローサ草
君は眠っている、バラの葉の上で
太陽は次第に この庭に顔を覗かせ
風はそよぎ 口づけをする
この巻き毛の額に

君に口づけしたい・・・
でも心はいつ目覚めるか教えはしない
私は眠りたい 君の息遣いを感じるそばで
ほんのひとときでも

※マルヴァローサ
アオイ科 半常緑低木。葉は掌状複葉で裏面に白毛がある。夏に、濃い桜色で黒い筋の入った花が咲く。

マリア・マリ

窓を開けておくれ
マリア、顔を見せておくれ
僕は道端にひとりたたずむ、一目見たさに
夜も昼も、少しも落ち着くことはない
いつもここにいるんだ
君と話したくて

ああ、マリア、マリア!
君のせいで、どれくらい眠れない夜を過ごしていることか
少しでいいから、僕を眠らせておくれ
君をそっと抱きしめながら・・・
ああ、マリア、マリア!
君のせいで、どれくらい眠れない夜を過ごしていることか
少しでいいから、僕を眠らせておくれ
君をそっと抱きしめながら・・・

プジレコの漁師

このプジレコの沖から毎晩歌う漁師の歌
その詩は涙そのものであり
それは、マリアへ向けられた歌

(くりかえし)
「海は眠っている・・・さあ、漕ぐのだ、漕ぐのだ
私の周りの海は静寂につつまれているから
でもなぜ・・・私を捨てたのか・・・
今夜、君のことを死ぬほど思っている私がいるのに」

プジレコの丘の上の小さな家
月が姿を見せ、君に口づけしに来る
なんと眠けを誘う夜なのか
私は君のことを見ることができなかった
眠らずに何日も待ち望んだのに・・・

情熱

君が私から遠くなるほど、君をますます近くに感じる
この今を誰が理解できようか
君が何を考え・・・何をしているかを!
君は私の血管に甘美な毒薬を盛った・・・
たとえそうでも、君のためにこの十字架を背負うのなら
私には全く苦ではないのだ

(くりかえし)
君を求め・・・想い・・・君の名を呼ぶ
君を見・・・感じ・・・夢見る
君は信じられるかい?
この一年、この眼が安らぎを見いだせないでいることを

私は歩き・・・また歩く・・・
さりとて、どこに向かっているのか分からない
私はいつも酔っ払っているようだ・・・
ぶどう酒も飲んでいないのに
私は誓った、雪乞いの聖母様に・・・
「もし私のこの熱を取り除いてくださるのなら
黄金でも真珠でも捧げます」と・・・

サンタ・ルチア

海上に銀色の月は輝く
波は穏やか、風は心地よい
早くおいで、私の小舟に
サンタ・ルチア! サンタ・ルチア!

ああ、優しいナポリ、ああ、幸せの地
ここは創造の神がほほ笑むところ
あなたこそ調和の支配者
サンタ・ルチア! サンタ・ルチア!

マンマ

お母さん、僕は幸せ者だよ、あなたのもとへ帰れるから
僕の歌はこう言うよ「僕にとってこれほど素晴らしい日は無い」と
お母さん、僕は幸せ者だよ、でもどうして離れて暮らさなきゃならないの?

お母さん、あなたの為だけに僕の歌は飛んでいくんだ
お母さん、これからは僕と一緒、もう独りぼっちじゃない
あなたをどんなに大切に想っていることか、この愛の言葉は
もうたぶん思い悩まなくでもいいんだよ
僕の心がため息をついていることなんかを
お母さん、あなたは僕にとって最高の歌
あなたこそが僕の命、だからこれからは一人にはさせないよ

恋する兵士

君はこの心から遥か遠くにいる
だからこの想いを君に飛ばしてやろう
いつも君が側にいるなんて、望みもしないし、期待もしない
でも、この愛情を確かなものにしてほしい!
僕が君のことを信じているように

(くりかえし)
ああ命よ!私の命よ!
ああ心よ!、この心よ!
君は僕の初恋の人だった
そして私には最初で最後のひとだった

君はいつも手紙を書き、それで満足している
でも僕は一人でいる君を望みはしない
僕を、ある想いが慰めてくれる
それは君が僕だけを考えていてくれること
美しい女性の中で最も美しい女性でさえ
君ほどには美しくないよ

忘れな草

ツバメ達は去って行った この日の当たらない土地を
スミレの咲く春と 愛と幸せの巣を探しに
私の小さなツバメは去って行った
別れのキスもなく
さよならの挨拶もなく

私を忘れないで あなたがいるから私の命がある
あなたをこれからも愛している 夢の中にいるから
私を忘れないで あなたがいるから私の命がある
あなたの巣は私の心の中に
私を忘れないで

帰れソレントへ

見てごらん、なんて美しい
たくさんの感情が溢れてくる
君の優しい言葉が 夢の中へと誘う

見てごらん、この庭を
オレンジの香りを感じて
その芳醇な香りは 君の心に届く

そして、あなたは言う「さよなら」と
私の心から遠く この愛の地からも
戻る心はもうないのか?

でも、行かないで 私を苦しませないで
帰れ、ソレントへ
そして、私を生かしておくれ!

☆アンコール☆
カタリ・カタリ(薄情)

カタリ、君はなぜそんな苦しい言葉を投げかけるのか
なぜ話しながら僕の心を苦しめるのか、カタリ
忘れないで、僕の心を捧げたことを、カタリ、忘れないで

カタリ、カタリ
君は言いに来るのか、私を苦しめる言葉を?
君は僕の苦しみなど考えもしない
君は考えず、全く心に留めることもしない

薄情な心よ
君は僕の命を虜にした
全て終わった
だから僕はもう何も考えない


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