アートからデザインへ転向してみてぶつかった高い壁
はじめまして!
グランドデザインで、デザイナー・イラストレーターをしています
青木と申します。
2019年の夏頃インターンとして採用していただき、2020年の春に晴れて正式にグランドメンバーの一員となりました。
Noteでは今後、デザイン科以外の畑から出てきた美大卒がどのようにデザインを学び、力をつけていくかのプロセスを書いていこうと考えております。
(これからの道に悩んでいる学生たちに参考にしてもらえるような存在になりたい…!)
社会人の先輩方はどうか更新を見守ってください、それだけで心強いです…
初回は自己紹介も兼ねて、自分がどのように進路を選び、
なぜグランドデザインに決めたのかを書いていきます。
どうしてグランドデザインに?
高校卒業後1浪してまで油画科に進学して心血を注いだ絵の道と趣味のゲームから、就職はゲームの背景イラストレーターやコンセプトアーティストを志していました。
が、なんと全て不採用。全落ち。
どこに行っても「青木さんは、油画とかアナログの作品はすごくいいんだけど、デジタルが苦手なのバレバレだよ(笑」と言われ続けバッキバキに心が折れました。
(デジタルにするとダサくなるのは今でも指摘されていて耳が痛い)
しかし天は私を見放さなかったようです。
就職採用アプリに載せていたポートフォリオが西さんの目に留まり、
「うちに遊びにおいで」の一言から私のインターン生活が始まりました。
元々デザインの分野には興味があり、実践していく中で学べる最高の機会でした。
(全く関係ないですがこれは銅版画の自信作なので見てください)
ゲーム会社のインターンにも参加していたのですが、全く会社の雰囲気が違いました。(当たり前かもしれませんが…)
ゲーム会社は、顧客に楽しいコンテンツを提供するためにはまず自分たちが楽しんで物づくりをすべきという風潮が多く見られ、オフィスや休憩所が可愛らしい雰囲気だったり過去にリリースされた作品のグッズが並んだりしてとても楽しい雰囲気でした。
グランドはオフィスがとにかくシンプルで綺麗、かつとても静か。社員の皆さんも仕事に集中し、仕事に没頭できる雰囲気作りがされています。
最初は、なかなか質問しにいくのを躊躇いましたが、皆さん快く丁寧に指示やアドバイスをしてくださいます。(時に厳しく)
ゲーム会社のようなほんわかした雰囲気が自分にあっているのかも、とは思いましたが自分の能力を見込んで採用して下さったり、
今後の成長を考えた際に実戦で新たに力をつけてステップアップをしていく環境としてグランドデザインが良い!と強く思いました。
アートとデザインの思考回路の違いに驚く
まずインターンで何をするかということすら分からず、莫大な不安を抱えながら初めての出勤。
渡された会社のMac bookの開け方から質問するという、社員の皆さんにも不安を与えるようなスタートを切りました。
だってどっちから見ても同じ形してるじゃないですか!(困)
実際に作業をしていく中で驚いたことや、ぶつかった点は以下の通りです。
・AdobeはPhotoshopで解像度調整くらいしかしたことがないので操作と機能が全く分からない
・Illustratorに関しては触ったことすらないのに作業の要だと教えられる(しかし分からない、今もよくわかっていない)
・このペンのアイコンはなに!?パスって何!??
・作業している時間と同じぐらいネットで素材を探すが、良い素材が全く分からない
・コミュニケーションをとることがそもそも苦手な上に、思考回路が油画科の人間たちと全く違うのでニュアンスが伝わらない
・常に画面を見ているので目が疲れる
などなど…
挙げたらキリがないのですが、一番驚いたのは作品を作る上での思考回路の違いでした。
油画の作業工程としては、
なんとなく描きたいものを気分で考える→ラフ→キャンバスに向かう→教授のアドバイスを聞き流す→自分の好きな絵が書き上がる→完成!
思考していることは特になく、(仮にも私の周りの感覚ですが)描きながらいい具合に絵具を乗せていくだけなのでほとんど気分でラフからどんどん変わりますし、何をしても描いてあるモチーフが好きな一部の層からは確実に支持がもらえます。
対して、例としてパッケージデザインの作業工程は
リファレンス(参考)探し→チェックとフィードバック→リファレンスを再度集め→チェックと選抜→カンプ作り(実際にデザイン作業に取り掛かる)→チェックとフィードバック→カンプをブラッシュアップ→チェックとフィードバック…
もうこの時点で圧倒的に工程が多いですし、チェックと修正を3回以上は繰り返します。
しかも、かなりのタイトスケジュールで…
ただでさえやることが多く、頭はパンク寸前ですが、さらにここに思考すべきポイントがかなり出てきます。
クライアントからの要望、最低限入れるべき情報と追加すべき情報、配色、配置、売り場での見え方、その商品カテゴリの流行、消費者目線から見た現状のデザイン、モチーフや配色の理由…
優秀なデザイナー程、これ以上にもっと多くのことを思考しながら手早く、数多くの案を生み出しています。
先輩や上司の皆さんはコンスタントにこの作業工程をこなすので、自分も徐々に慣れていけるよう尽力します。
次回はリーフレットに載せるイラスト制作のプロセスについてお話したいと考えております。
まだ稚拙な文章しか書けませんが、私のNoteを皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたいと思います!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
★おまけのプロフィール
趣味:ゲーム、イラスト、掃除(しかし自室はめちゃくちゃ)
好きな食べ物:ポップコーン、湯葉
苦手なこと:しっかりすること
ゲーミングPCをポチったので休日は遊び散らす、強い意気込みを持って生きています🥺