先輩「分からないことがあれば聞けばいい」
職場でこんな風に伝えられた方も多いのではないでしょうか?
勿論、分からないことがあれば先輩や上司に聞くことは自然なことでしょう。
しかし「聞かれる側」は聞かれる体制を整えられているでしょうか?
そして「聞く側」は誰しもが質問を明確化し聞ける人ばかりではありません。
幾つかの職場を見て、幾つかの業種を体験してきましたが思った以上に聞かれる側の準備が整えられていないことを感じていました。
きっと聞かれる側は
「聞かれる側は仕事が忙しくて余裕がないから環境を整えられえない」
「過去に自分も1人で調べて覚えたから後輩もそうするべき」
「ここの会社はそういった体制だから・・・」
きっと聞く側は
「何が分からないかも分からないから聞き方が分からない」
「こんなことを聞いて迷惑じゃないだろうか・・・」
お互いにモヤモヤとしてしまう場面はあることでしょう。
仕事への取り組み方や性質、人との相性など要因は様々ですが一貫して共通してることは上に立つ人が「当たり前のことを当たり前としている」要素が非常に強いと感じています。
同じ仕事を数か月、数年、数十年としていればその人にとってはありふれた日常の「当たり前」に落ち着いてきます。
例えばですが!ペットボトルを知らない新人さんがいたとしましょう。
彼方が「蓋を開けてほしい」とその人にお願いをします。
彼方にとっては当たり前な事ですがその人からしたらどうでしょう?
蓋が何かさえ分からなければ、開けるという行為自体も分からないかもしれません。
新卒であれ中途であれ、新人時代は大多数の人がそのペットボトルを知らない状態です。
私も含め、誰かの上に立つということは自身が過去に新人時代という不安でいっぱいの道を歩んできたことを忘れてはいけません。
「当たり前を当たり前とするではなく」
「当たり前を当たり前にしない」
そういった心構えをすることで気持ちが救われる人もいるのかなと思う。
そんな今日此の頃です。