見出し画像

保育士が一週間子どもを見れば家庭のすべてがわかる理由

子どもの成長は、親の影響を多大に受けます。それは言葉や態度だけでなく、日々の暮らしや親の表情、家庭内の雰囲気からも影響を受けるのです。

知り合いの保育士さんがこんな話をしてくれました。
「保育園で一週間子どもを見れば、その子の家庭環境がわかるよ。両親同士がどういう関係なのか、両親がどんな仕事をしているかまで見えてくることがある」

これを聞いたとき、正直ゾッとしました。ですが、同時に妙に納得してしまったのです。子どもは、家での親の姿を間近で見ています。親同士の会話や表情、疲れている様子や楽しそうな姿――すべてが子どもの人格形成に影響を与えるのは当然ですよね。

親のネガティブな言葉が子どもに与える影響


私の知り合いのママさんの話を紹介します。彼女は専業主婦ですが、自分で仕事をしたいと思っています。
でも、パパが家に帰ってくるたびに「もう◯にたい」とか、かなりネガティブな言葉を口にするのだそうです。そのたびに彼女は「そんなことないよ」となだめるのが日課になっています。

そんな言葉を毎日聞かされているうちに、ママさんの「仕事をしたい」という意欲もだんだんと失せてしまったそうです。そして、当たり前ですが、そうした言葉や雰囲気をお子さんも聞いています。

この環境の中で過ごしていれば、子どもが前向きな性格になるのは難しいですよね。

ネガティブな言葉を言うな、ではなく「自分を苦しめないで」


ただ、ここで言いたいのは、「子どもの前でネガティブなことを言うな」ということではありません。親だって人間ですから、つらい時に弱音を吐いたり、イライラしてしまうことはあります。私だって子どもにネガティブなことを言ってしまうことがあります。

私が伝えたいのは、「親自身が、自分を苦しめないでほしい」ということです。

たとえば、「パパだから仕事を優先しなきゃいけない」とか、「ママだから家庭を守らなきゃいけない」といった、いわゆる“常識”に縛られていませんか?
その「◯◯しなきゃ」という考えが、あなた自身を苦しめ、結果的にその苦しみを子どもに見せてしまっているのかもしれません。

子どものために一番大事なのは「親が幸せであること」


子どもが一番影響を受けるのは、親の苦しい姿です。もし親が心から楽しそうに過ごしているなら、子どもも自然とその雰囲気に包まれ、安心して育つことができます。

だからこそ、あなた自身が自分を大切にしてほしいのです。たとえば、こんな風に考えてみてください。

• 「パパだから仕事を優先しなきゃいけない」→仕事優先しなくてもいい。たまには育児をメインにしてもいい。

• 「ママだから家庭を守らなきゃいけない」→夜に飲みに行って息抜きしてもいい。

• 「子どもが小さいから夜更かしさせちゃダメ」→たまには夜更かしして一緒に映画を見てもいい。


完璧である必要なんてないのです。むしろ、完璧を目指して苦しむ姿を子どもに見せることこそが、一番よくない影響を与えるのではないでしょうか。

親が幸せでいることが、子どもの幸せにつながる


「家庭環境が子どもの人格に影響を与える」と聞くと、プレッシャーを感じるかもしれません。でも、そんな時こそ一度立ち止まって、「自分を苦しめている常識」がないか考えてみてください。そして、必要以上に自分を追い込まないようにしましょう。

親が自分の幸せを大切にすることが、結果的に子どもを幸せにする一番の方法です。自分を苦しめない、無理をしない育児を目指して、親も子どもも笑顔で過ごせる毎日を作りましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集