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お父さん嫌だ!――キッズスペースで大泣きする息子と向き合った日

休日にショッピングモールに行くと、家族みんなで楽しい時間を過ごせることが多い。でも、それと同時に育児の大変さを改めて実感する日でもあります。先日、息子と二人きりで過ごした時間は、そんな育児のリアルを突きつけられる瞬間でした。

「お父さん嫌だ!」と言われた日


その日、私たち家族はショッピングモールに出かけました。お昼を食べた後、妻が「少しカフェで休憩したい」と言いました。妻は仕事や家事で日々忙しくしているので、こういう時間を取るのはとても大切だと思い、快く送り出しました。

一方で、平日も休日も育児に関わる時間が長いのは、どちらかといえば私です。妻が仕事をしている間、私は時差出勤を活用して保育園の送り迎えを担当し、息子との時間を積極的に過ごしています。そのため、息子との関係は普段から良好だと感じていました。だからこそ、この後の展開は少しショックでした。

キッズスペースでの大泣き事件


息子と二人でモール内をぶらぶらしていた時のこと。突然、息子が「キッズスペースに行きたい!」と言い出しました。見ると、有料の遊び場には滑り台やボールプールなど、子どもが大好きな設備が並んでいます。

しかしその日は時間がなく、さらに利用には会員登録が必要でした。「今日は行けないんだよ」と優しく説明したのですが、息子の期待は大きかったようで、顔が一瞬にして曇り、「行きたい!」と大泣きし始めました。

その声はどんどん大きくなり、周りの親子が振り返るほど。私は「大丈夫、大丈夫」と落ち着かせようとしましたが、状況は悪化するばかり。そして追い討ちをかけるように彼が言った一言――「お父さん嫌だ!お母さんがいい!」。

「お父さん嫌だ」と言われる悲しさ


正直、その瞬間は心が少しズキっとしました。「普段、君と一緒にいる時間はお父さんの方が長いんだぞ」と思いながらも、言葉にはできません。きっと息子の心の中では、「困った時にはお母さんがいてほしい」という気持ちがあったのでしょう。

小さな子どもにとって、感情が高ぶった時は一番安心できる存在を求めるもの。それが必ずしも一緒にいる時間の長さや努力に比例するわけではないことを、改めて思い知らされました。

泣きたいだけ泣かせるという選択


私は少し静かな場所に移動し、「今日は時間がなくて遊べないけど、また今度来たときに行こうね」と優しく話しかけました。泣き止むまで時間はかかりましたが、「泣きたい時には泣いてもいい」というスタンスで見守ることにしました。

やがて妻がカフェから戻ってきた時、息子はまるでヒーローを見たかのように駆け寄り、「お母さん!」と抱きつきました。その光景を見て、「お父さんもここにいるんだけどな」と少し苦笑い。でも、この日を振り返ると、これは子どもの成長の一環なんだと気づきました。

育児に取り組む父親たちへ


「お父さん嫌だ!」と言われる瞬間は、特に育児に積極的に関わるお父さんにとっては辛いものです。「これだけ頑張ってるのに?」と思うこともありますよね。でも、子どもはその瞬間の感情を率直に伝えているだけで、決してお父さんを嫌っているわけではありません。

また、泣くことも子どもにとっては大切な自己表現の一つです。感情をコントロールする力はまだ未熟ですから、大泣きすることでストレスを解消し、自分の気持ちを整理しているのかもしれません。

同じ経験を持つ親たちへ


今回の出来事を通して、「育児は努力が報われるだけではない」という現実を改めて感じました。しかし、それでも子どもの笑顔を見るために日々奮闘するのが親の役目なのだと思います。

もし、同じような経験を持つ方がいたら、ぜひコメントであなたのエピソードを教えてください。子どもの感情の爆発をどう受け止め、どう対応しているのか、知恵を共有していければ嬉しいです。

おわりに


育児は、正解がないからこそ悩むことが多いものです。でも、「お父さん嫌だ!」と言われても、それは成長の証。そして、いつかは「お父さんがいい!」と言われる日が来ると信じて、これからも向き合っていきたいと思います。

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