みんな誰かの子ども。自分の幸せを大切にすることが子どもの幸せになる理由
私たちは日々、仕事や家事、育児に追われる中で、「子どもを幸せにしたい」という気持ちを強く抱いています。それは親である以上、自然なことかもしれません。でも、ふと立ち止まって考えてみてください。
「みんな誰かの子どもである」ということを。
子どもが幸せであるために必要なこと
子どもの幸せを願う親の多くが思う理想は、「子どもに幸せに生きてほしい」ということですよね。では、子どもにとっての「幸せ」とは何でしょうか?もちろんそれは、家庭の中で笑顔があふれ、安心して過ごせる環境があることです。その環境を作るには、親である私たちが「幸せであること」がとても重要です。
親が苦しんでいる姿やイライラしている様子を、子どもは敏感に感じ取ります。私自身、仕事と育児を両立させる中で何度も壁にぶつかり、ストレスや疲れでつい子どもに八つ当たりしそうになることがありました。でもそんな時、ふと自分の両親のことを思い出しました。
自分も誰かの子どもであることを忘れない
私たちは親になった瞬間、育児を最優先に考えるようになります。でも、少しだけ目線を変えてみてください。私たち自身も「誰かの子ども」なんですよね。
私の両親は地方に住んでいて、最近少しずつ年老いてきました。ある日、久しぶりに電話をした時、母がこんなことを言ったんです。
「最近、あんたが疲れてる声を聞くと心配でね。もう子育てで無理してるんじゃない?」
その一言でハッとしました。私は子どものために頑張っているつもりでしたが、自分が疲れ果てた状態で両親を心配させ、結果的に子どもにも不安な気持ちを与えていたんです。
自分の幸せを追い求めることが家族の幸せにつながる
親になった私たちも、まだ両親にとっては大切な「子ども」です。そして、両親が願っているのは、私たちが幸せであること。つまり、私たち自身が「自分の幸せ」を追い求めることは、両親を安心させるだけでなく、子どもにも良い影響を与えるということです。
例えば、私は自分の幸せを考える中で「たまには自分のための時間を作る」という目標を立てました。夫と話し合い、月に一度だけ自分一人の時間をもらうことにしました。カフェで好きな本を読むだけでも、気持ちがリフレッシュし、育児に向き合う余裕が生まれました。
その変化に気づいたのは、意外にも息子でした。
「お父さん、なんか最近ニコニコしてるね!」と、ある日息子が言ったのです。
この時、私は思いました。自分が笑顔でいることが、子どもの幸せにつながるんだと。
幸せを追い求めることに罪悪感を持たないで
育児や仕事に追われていると、「自分のために時間を使うなんて贅沢」「家族を優先しなきゃ」という思いにとらわれがちです。でも、自分自身を大切にすることが結果的に家族全員の幸せにつながるのです。
だからこそ、時には「みんな誰かの子ども」という視点を持ち、自分の幸せを大切にしてください。自分の笑顔が、子ども、そしてあなたの親の笑顔を生むことを忘れないでくださいね。
最後に
私たちは「親」という立場になると、「子どもを幸せにしたい」と必死になりがちです。でも、その思いの中で自分自身を追い詰めてしまうことがありませんか?
「みんな誰かの子ども」であることを思い出し、自分の幸せを追い求めてみてください。その先に、きっと家族全員の笑顔が待っていますよ。