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オムツ1枚の為に、30枚買った話
「あ、オムツ忘れた……。」
出先で、ふと気づく。
たまにやっちゃいませんか?私は、たまにあります。
カバンをガサガサ漁っても、どこにもオムツの姿はない。
息子の顔をチラッと見ると、今まさに替えてくださいと言わんばかりの怪しいモゾモゾ感。
「いやー、まだ帰るまで時間あるよなぁ……。」
そうなると、行くしかない。
薬局か、子ども用品店へ。
でも、そこで待っているのは30枚入りとかの“オムツパック”たち。
「いや、1枚だけでいいんですけど……」と心の中でつぶやきつつ、背に腹はかえられないから渋々購入する。
その瞬間、思うんです。
オムツ、1枚売りしてくれたら絶対買う人いるのになぁ。
例えばコンビニのレジ横に1枚ずつ個包装されていて、出先で困った親がサッと買えるようになってたら。
ちょっとしたサイズ別コーナーがあって、100円くらいで買えたら。
そんな「ちょい買いオムツ」があれば、あの日も、あの大きなオムツパックを片手に公園を歩かずに済んだのに。
いや、もちろん衛生面とか在庫管理とか難しいのかもしれないけれど。
でも、オムツっていつも必要なわけじゃなくて、「今、この1枚」が必要な時があるんですよね。
だからこそ、1枚だけ買えるオムツ。
そんな小さなサービスが、実は大きな救いになる気がします。
次に出かけるときも、忘れずにオムツを持っていこう。
でももし忘れたら、心の中でつぶやきます。
「ここに、オムツ1枚売ってくれる自販機があったらなぁ」