息子の顔がいきなり膨らんで、1人で2ヶ月入院したって話6
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
えいでございます。
「From Daddy to Buddy」
パパから親友になる
その為に必要な情報発信をする為にこのブログを続けております。
息子を連れて新たな病院へ着く頃にはすっかり夜になっていて20時になっていました。
当然その時間は通常の診断は終了しているので緊急搬送という形で病院へ行きました。
その時息子はすっかり疲れ果てて寝てしまっていました。
足と指の爪になにやら装置をつけられて、待っていると先生に呼ばれ、寝ている息子を抱えて診断室へ。
「長く待たせてしまってすいません。息子さんなんですが今日から早速入院になります」
「すいません、どれくらい入院しているんでしょうか?」
「うーん、症状次第なのでなんとも言えませんが早くて2ヶ月ですかね」
「に、2ヶ月!?」
この時の衝撃は今でも覚えています。
この時が1月だったので、退院できる時は3月なのか!?さすがにそんなにかからないだろ!
「大体それくらいは覚悟しておいてください。もちろんもう少し早くなるかもしれませんし、逆にもう少し伸びる可能性もあります」
本当にそんなかかるんだ…。
大人になると1日1日が早く過ぎるように感じますが、この時は2ヶ月先の未来すらまったく想像できませんでした。
「先生、すいません。ちなみに入院中は息子は1人っきりなんでしょうか?今も1人では寝れないのですが…」
「夜は看護師が巡回していますが、基本付きっきりという事はできないです。どうしても大泣きする場合は看護師が背中をトントンしたりはしますが」
「え、それで大丈夫なんですか?泣き止んで寝れるんですか?」
「子どもはすぐ慣れますよ。慣れてすぐ寝ますよ。子どもは大人が思ってるよりもタフですよ」
先生は淡々と説明をしてくれる。
先生との感情の温度差があまりにも激しいのでなかなか話が入ってこない。
「じゃあさっそく病室に移動しましょうか。今お子さん寝てますけど、そのままこのベッドに乗せちゃってください」
そう言われて、言われるがままにキャスター付きのベッドに息子を乗せる。
自分の手から息子が離れてしまっても、不安な気持ちは相変わらず離れずにがっちりしがみついている。
大きなエレベーターに乗り、病室のある5階に着く。
息子を連れたベッドは先に病室に入り、僕たち親は入院中のガイダンスのようなものを聞かされた。当たり前だけど頭に入るわけがない。ガイダンス中に息子が起きたのか、今まで聞いたこともないような高音の泣き声で泣いている。いや、あれはもはや叫んでるに近かった。その声を聞くと、心臓が思いっきりきゅーっと上の方に縮み上がるのがわかった。
「今日はもう遅いので、バイバイだけしてお帰りください」
冷静に言われた。
病室に入ると、息子は真っ赤に腫らした目でまだ叫んでいる。
「今日からここで入院だよ。毎日くるからね。頑張るんだよ」
息子と自分にそう言い聞かせて、僕は無理やりベッドの落下防止柵を上げて、振り向かずに病室を出た。
息子は、
「行かないでぇー!!」
と泣き叫んでいる。
親として、人として、
なんて情けない瞬間なんだろうと思った。
息子が助けを求めているのに、
何もできない自分。
助けを求めてる息子を背中に退出する自分。
この時が人生で一番辛かった。
それは間違いない。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
えいでございました。