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#5. スターバックスの栞(台湾)
スターバックスの「しおり(栞/ブックマーク)」2点である。
2000年に台湾に行った際に、友人のK君(台湾人)からもらった。
スタバの店頭で配布されていたらしい。
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サイズ:150 × 45 mm
採取場所:台北(台湾)
採取年:2000年
詳細情報:©1999 Starbucks Corporation/Printed in Taiwan
インキは特色+スミの2色。
紙は『マーメイド』のような風合い。
色合いが上品なところもよい(20年経って変色してしまったが)。
ウラ面はこんな感じ。
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おそらくウラ面にある8種類のピクトグラムに合わせて、オモテ面の文章のバリエーションも8種類あるのだろう。
カラーも8色展開であったのだろうと推測する。
ウラ面には、以下のような共通の文章が入っている。
任一時、任一地
有杯咖啡随行,
就有陪伴著的心情。
さきほど台湾人のK君にLINEで画像を送り、翻訳してもらった。
(K君は日本語もできるが、英語のほうがずっと堪能なので、英訳にしてもらった。)
以下のような意味だという。
いつでも、どこでも
コーヒーがいっしょなら
誰かが隣にいるような気分。
手書き文字の「咖啡随行」は、アメリカ本国の「Coffee on the go」を翻訳したものだろうか。
コーヒーを意味する「咖啡」は、「カーフェイ(kāfēi)」と発音する。
オモテ面のコピーは、右側(色の淡いほう)だけ教えてもらった。
坐電梯上來的時候,
別忘了帶杯
咖啡随行。
エレベーターに乗るときは、
(コーヒー)カップを
お忘れなく。
中国本土で使われている「簡体字」とは違って、台湾や香港では「繁体字」が使われている。
繁体字は画数が多いので書くのは大変だが、格調が高く美しいと思う。
日本の旧字体と共通するものも多いし、覚えるとちょっと賢くなった気分になれる。
台北の街にあふれる漢字を見て最初に思ったのは、「句読点がセンターにあるんだな」ということだ。
ネットの情報によると「簡体字では日本語と同じで、繁体字ではセンターになる(縦組み/横組みとも)」ということだが、T君は「どっちでもいいんだよ」と言う。
実際、次回に紹介する予定の「CDボックス」でも、カンマと読点は下に付いている。
Macに標準搭載されているフォントでいうと、『黒体-簡』が簡体字、『黒体-繁』が繁体字である。
フォントを変更しても、文字は「繁体字→簡体字」に変わるわけではないが、句読点の位置は自動的に変わる。
(「繁体字/簡体字」の変換には、ChineseConverter.comが便利。)
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また、読点(、)とカンマ(,)が混在しているのは誤りではない。
日本語の読点のように文中で区切りをつけたいときは「カンマ」、言葉を並列したいときは「読点」と、使い分けることになっているらしい。
だいぶ話が脱線してしまった。
文字のことを語っていると、ついつい熱くなってしまう。