冷たいレモンティーの幸福
普段出先であまり飲み物を飲む方ではないが、先日はとても喉が渇き、手元の飲み物も飲み干してしまい、またひどく暑い日だったので電車に乗る前に駅の自販機で飲み物を購入した。日常的に自販機で買うわけではないので、値上がりしたことを知らずにレモンティーを買ったが、あまりの値上がりっぷりにとても驚いてしまった。たかが数十円の値上がりだが、何もかもが値上がりしていて、もしくは量が減っていたりして、とても世知辛い気がする。
もっとも少食でほとんどのものがなかなか食べ切れない私には、量が減ったことはエコ的観点からかえって良かったのかもしれない。
このnoteにもよく書いているが、人々の心がすさんでいるように思う。効率や合理化優先で人々みなが大切にされない社会だし、物価の高騰は激しいし、事件や事故、災害が増えているような気がする。貧困率も上がっているように思うし、人手不足で私の外出のお手伝いをしてくださるヘルパーさんも、今後の確保が難しくなりそうで憂鬱だ。
こんなふうにして、国は滅んでいくのかなと思ってみたりもする。
特に食料に関しては、近年の気候変動の影響が大きく、争奪戦から戦争に発展する可能性は大いにあるだろう。それでなくても、あちらの国やこちらの国では争いがいまだに続いており、平和の実現はいかに難しいかと言う現実を日々突きつけられる。
暑い日に飲む冷たい飲み物を飲んだときのあの幸福感や清涼感、人類が皆、あの時の気分を味わえれば、世界はもっと平和になるだろうか。
季節はずれに暑い日、高いなぁと思いつつ、購入したレモンティーのペットボトルを額にあて、この美味しいレモンティーの値段がもうこれ以上上がらないことを私は願った。