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あ〜、おそろしや

時々、不思議とやたらホラー映画が観たくなる。
先週ちょっと時間があったので、前から気になっていたホラー映画を3本観た。
ひとつは『エスター』というイカれた少女が出てくる映画、そしてその続編、3本目が『シャイニング』だ。

『エスター』は、現実離れしていて怖くはないが、主人公の設定がユニークで、最初はかわいらしい女の子・エスターの顔がだんだん邪悪になっていき、最後には憎たらしくなる。ところどころホラー映画の金字塔『オーメン』をオマージュしたシーンが出てくることと、そのオーメン(2006年版)に出演している女性俳優がやはりこちらにも出ていることから、ちょっとニヤりとさせられる作品である。面白かったが、劇場で観るよりは配信用かなという気もする。

『シャイニング』はスタンリー・キューブリックが監督した作品で、やはりホラー映画の金字塔であり、キューブリックらしい難解な作品だった。何と言ってもジャック・ニコルソンの表情が憑りつかれたように気持ち悪い。血生臭いシーンも少なくはないが、なぜか怖いという感覚とは違う、狂気の中にある「美」を感じる作品であった。

しかし、どうしてホラー映画を観たくなるのだろうか。
私は別に血しぶきが観たいわけではないし、ホラー映画でエンディングがスカッとする作品などない。どちらかというと後味の悪いものが多いし、幽霊モノを鑑賞した後は、カーテンや窓の隙間から得体の知れないものがこちらを覗いているのではないかという気になり、けして”楽しい”わけではない。


怖いもの見たさなのだろう。
主人公たちはたいてい”行ってはいけない方”に行くし、”やってはいけないこと”をする。それを追体験することで、ちょっとしたスリルを味わう、ユラユラと揺れる半分木が腐った吊り橋をあえて渡るような気持ちを楽しみたいからなのかもしれない。

西洋のホラーはあまり怖くない。景色を含めた状況、宗教観などが身に染みていないせいだ。『リング』だって、ハリウッド版よりも日本版の方がはるかに気味が悪い。
いや、現実世界の方がよっぽど怖い。ホラー映画なんか観なくても、SNSを3日くらい見ていれば、多分うなされるだろう。

あ〜、おそろしや、おそろしや…

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