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タコあし8本 イカ10本

フランス語は鼻にかかった音がすると言うイメージがある。もしかすると以外に思われるかもしれないが、全て鼻にかかった発音で話しているわけではない。鼻にかかった発音を鼻母音と言い、鼻母音は現代フランス語では3つしかない。(以前は4つあったらしく、ちゃんと4つを使い分けている人もいるかもしれない)この3つの鼻母音が比較的たくさん出てくるので、全体を通して鼻にかかった音、こもったような音、風邪をひいて鼻が詰まったときの音のような印象があるのだろう。

日本人にとって鼻母音の発音は決して難しくはないが、意識して鼻にかかった音を出そうとすると、「どうするんだっけ?」と思うことがある。フランス語が達者な日本人でも、会話の中で鼻母音がきれいに出ていないことも少なくはない。私も一つ一つの鼻母音は発音できるものの、会話になるとつい忘れてしまう時がある。

「アン」と言う音、日本人なら餡子のアンとか、案内のアンのように発音するはずだ。そのアンを日本語の発音のままで鼻にかけようとするとうまく出てこない。
鼻母音は鼻を意識するのではなく、舌を意識するのだ。舌の奥の両脇を上顎に付けて、真ん中の隙間から空気を出そうとすると、その空気の一部が鼻に抜ける。舌の奥が上顎につかず、喉と口の間に空洞があると。鼻母音は出ない。簡単なのに難しい、それがフランス語の鼻母音だ。しかし、これがうまくできるとフランス語っぽく聞こえる。


フランス語っぽく聞こえると言えば、よく真似されるのが

あざぶじゅばん(麻布十番)

であるが、フランス語を少しでも知っているものからすると、このものまねは非常によくフランス語の特徴を表しているように思う。
同様に

たこあしはぽん いかじゅぽん(タコあし8本 イカ10本)

もフランス語の特徴をよくつかんでいる。ぜひこれを鼻母音で発音してみていただきたい。鼻母音にするのは「ばん」 と 「ぽん」だ。
宴会芸にはならないが、ちょっとだけウケけるので、練習して何かの機会に披露してみてね。

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