逆転の発想
だいたい週に1回爪を切っている。
数ミリでも伸びるとパソコンをタイプするのが少し疲れ、爪に負担がかかっていることがわかる。キーボードの隙間に爪が引っかかってしまうこともある。また、介護を受ける際に相手を傷つけてしまったり、すぐに折れると危ないので、その為にもあまり長くはできない。
だが、爪を切る作業はちょっと面倒だ。たいした作業ではないのに他の事と並行できない。例えば、YouTubeと手元の爪を交互に見て作業するのは危なっかしいし、むしろ時間がかかるので避けたい。
左手の親指の爪がよく割れる。爪が人より薄いせいもあるし、形状的にちょうど折れやすいようになっている。
それで先ほど何かの拍子に割れてしまい、爪を切らざるをえなくなった。
きっかけができれば早いもので、タイミングを見てすぐに切ってしまった。
そうか、逆転の発想とはこういうことか。
私は今まで逆転の発想をしたことがない、なんていうことはない。これまで何度も逆転の発想をして乗り越えてきたはずだった。
とても簡単な例で言えば、先週台風で外出ができなかったことはとても残念だったが、その分余計なお金を使わずに済んだ。それに出かけたとしても、きっと一日天気のことばかり気になっていたはずだ。そういう面倒臭いことから解放されたというメリットがあった。
心が元気でいれば、1つの事象を別の方向から、ポジティブに捉えることができるが、最近ちょっと凹むことがあり、それに関してはまだ逆転の発想ができていない。
何とかして逆転の発想をしたいが、今の時点では凹みが大きすぎて難しい。少しでも何かのきっかけがあれば全く新しい発想ができるかもしれない。
それにはきっと時間が必要だ。
割れた爪はきれいに切って、とりあえず支障のないようになった。
今のこの気持ちも、きれいさっぱり切ってしまって、逆転の発想ができるといいな。