コスメフロアは女の戦場
地元の百貨店に行ってきた。
午前中にジル・スチュアートで予約していたアイテム数点を取りに行った。その時はお客はまばらだった。
ランチを挟んで、他のフロアをぐるりと一周し、出入り口があるコスメフロアに再び戻ってきた時には、各ブランド共、並んでいたり、タッチアップ(店頭で美容部員さんに塗ってもらうなどして試すこと)したり、ただウロウロ見ているお客も含めて、多くの女性がひしめき合っていた。
コスメフロアを見るといつも思うのだ。
コスメフロアは女が戦う場だと。
売り手は出来る限り多くのアイテム数を・利益率の高いアイテムを売ろうとし、買い手は、最小のコストで最大の効果を得られるアイテムを、自分の心が満たされる特別なアイテムを買おうとする。
さながらそこは戦場のように、女たちがひしめき合っている。
そこに、カップルだったり、誰かへのプレゼント探しをしているような男性がポツリポツリと見える。彼らにはほぼ居場所がなく、また敵を一撃するような技も武器も持っていない、何の役にも立たない兵士のように見える。
LOFTなどのコスメコーナーにも女性は多くいるが、彼女たちは戦っているようには見えない。対面接客のあるなしが、こんなに風景に違いをもたらしているというのも面白い。
男性がメイクをすることが普通になり、モデルにも男性が起用されるなどする昨今だが、やはりコスメフロアは女性たちのためだけにあるように見えるのだ。
さぁ、今日の戦いはどちらに軍配が上がったのだろうか。
きっとどちらも互角の戦いを終えて、家に帰るに違いない。