色白は何も隠さない
わぁ~っ 真っ白!!!
先月のサロン・ド・パルファンで、ある女性調香師さんの接客を受けていたとき、彼女は私の手の甲を指してそう言った。
彼女のあまりの驚き様に私の方がビックリしたが、肌が白いと言われることに慣れている私は「でもいろいろアラが目立って結構大変なんですよ」と返答した。
コスメカウンターで「色が白い」と言われるのは、半分本音で半分リップサービスだと思っている。しかし、香水を売る現場で肌を褒めたところで香水が売れるものではないから、彼女から出た言葉は本当なのだと思う。
これを書いている今日11月12日は「いい皮膚の日」だそうだ。
色白を褒められることはあっても、私の皮膚は”いい皮膚”ではない。すぐに乾燥して皮がむけたり痒みがでたり、紫外線にあたればやはり湿疹がでて、夏は汗疹、乳製品を過剰摂取して湿疹、繊維で痒み、絆創膏でかぶれ、なんだか意味もわからないが常にあちこちに痒みがある。痒みがない日なんてないほど、私の肌は毎日トラブっている。「色白は七難隠す」と言われるが、一難も隠してはくれない。
私自身は色白に価値をおいておらず、どんな肌色であってもトラブルがない方が良いじゃないかと思う。
子どもの頃、当時は日焼けをした肌の方が健康的で良いという価値観の中で、焼けない・焼くことができない私は、夏休みがあけると「なまっちろい」だの「青白い」だのよく言われたものだった。酷い時には「具合悪い?大丈夫?」とまで言われた。
そんなわけで、私はむしろ白い肌にコンプレックスを持っている。
それでも、日本女性の多くはやはり色白を羨ましく思うらしい。行く先々で冒頭に書いたように「真っ白~!」と言われるので、最近ではこれは私の長所の一つと思うようにした。
それでもやっぱりトラブルの少ない肌、荒れや湿疹の目立たない肌は羨ましい。
人はないものねだりをするものだ。
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