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紅を選ぶ
人に迷惑をかけるのでなければ、またTPO間違えなければ、年齢や性別を問わず自分の好きなものを身に付ければ良いと私は思っている。
しかし、好きなものと似合うものは若干ずれているケースがある。こういう服いいなぁ、こういう色いいなぁ、と思っても、どうも私の顔立ちや肌色や雰囲気には合わない、そう感じるものがある。
先日、口紅を買いに行った。その数週間前に1本、バーガンディーの口紅を買った。マスク生活が始まって口紅をする機会がほぼほぼなくなったが、ノーマスクのときも少し増えてきて、マスクを外してふと鏡を見てみると、目元のメイクとのバランスが悪く、口元に色がないので、活き活き感がない、もうまるでゾンビのような顔と出会ってしまった。
もともと唇にあまり色がない方だが、それでも若い時はグロスでも塗っておけば何とかなったものの、色がないと顔全体がぼんやりするだけではなく、顔色が悪く見えるのだ。
それでコロナ禍以前から、若干赤みのあるローズやバーガンディーなどを使うようになっていたのだが、ヌードカラーに近い、少しくすみ感のある柔らかいピンクベージュも欲しくなり、そのバーガンディーの口紅と同じブランドに行った。
希望する色を伝え、店員さんに数本ピックアップしてもらう。店員さんはそれをスパチュラに取り、リップブラシによくなじませて、私の口紅唇に丁寧に塗ってくれる。
「どうですか」と言って差し出された鏡を見る。
ぱっとしない。
ほとんど色がついていないように見える。照明のせいもあるかもしれないが、唇の色と口紅の色がほぼ一致してしまって、逆に唇が少し白っぽくも見える。
その時に私は少しショックだった。
口紅そのものの色は好みだし、きっと似合うはずの色だったのに、こういう明るく淡く優しい色は今のもう私には似合わないのだ。
結局数本試したうちの1本を選び、それを購入した。それがこの記事のカバー写真の色である。少しミルキーで落ち着いた青みローズ。
結果的には好みのきれいな色の1本を選べたが、年齢を重ねるとはこういうことなのかと思った。
そういえば、年配の人が色の淡い口紅をつけているのあまり見たことがない。そういうことだったのかと、とても納得した。悲しいけれど…。
本人がそれで気に入っているのなら、それで良いというのを基本においておいても、自分の好きなものを身につけることと、自分に似合うもの、つまり自分をより美しく見せるものというのは違うのだ。それがたまたま一致することもあるし、今回のように思い描いていたものとは違うこともある。
口紅選びはポイントメイクの中でも結構難しいように思う。今はオンライン購入が簡単にできる時代だが、口紅はやはり試して買うのが1番なのだろう。オンラインで適当に選んでしまわなくて良かった。
それにしても、若い時に得意だった色が似合わないのは、ちょっとショックだな。
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